09/03/14 20:05:17
政治や外交てのは、結果だ。
手段に筋が通っていようが、駄目な結果が出たら評価されない。
たとええげつない手段でも、マシな結果が出るなら評価される。
ラインハルトは、筋として間違っていなくても、
政治家として、そして取れる手段に幅が広い筈の独裁者として、
万全を尽くさなかった。
結果、功臣中の功臣を死なせることになり、不毛な内戦を阻止できず、
身内同士の殺し合いを発生させ、大勢の犠牲者を出した。
「効率」をもって独裁を正当化し、
「結果」を持ってその権謀術数の数々を正当化する、
ラインハルトの取っていた筈の姿勢としては、明らかに矛盾破綻する。
政治家としてのみならず、
新体制の創始者としてそうで在らねばならない政治思想家として、
これは、もはや自殺行為にも等しい。
内戦後、自殺した彼は、いっそ、こう叫んでも良かったな。
「あんた、完璧じゃないじゃないか!! 何が名君だ!! 何が善政だ!!
筋を通していたら出来ない正義と繁栄を達成するのがあんたの金看板じゃないか!!
あんたを信じて戦って死んだ皆は、何の為に死んだんだ!!
この、裏切り者!!!」