09/05/27 21:25:12
382 :名無しは無慈悲な夜の女王:2009/05/27(水) 15:44:19
>>665
ハロープラネット観賞
ニジイロアドベンチュアもそうなんですけど、嬉し涙の誘い方を作者は熟知してますね
ミクの背中に乗る宇宙人。ミクの横で芽吹く植木鉢
安易に人が死んだりするより「行動が無駄にならなかったとき」の方が自分は泣けます
ところで動画のコメントだとミクが死んだとか死後の世界で「キミ」に再会できたとか、フランケンライクな解釈で溢れていますがどうでしょう
天国とかあの世とかそんな非科学的なものは有り得ないですよね常識的に考えて
しかしミクと「キミ」との再会は歌詞の上でも映像でも示されています
これはミクが死ぬ前に見た幻覚とも受け取れますがそんな退屈な解釈は却下します
まずあの植木鉢。あれはスタンドアローンの大容量情報送信機器です
あのときミクはモビルスーツから離れて電子上の存在と成ったのです
そしてずっと以前から電子人間(ホモ・デジタル)に成っていた「キミ」と再会したのです
おそらくミクは転送先の新世界サーバーで今だにピンピンしてます。そして歌ってます
勿論ミクが送信されるまでにはいくつかの段階がありました
最初の鍵はシェルターから出たこと。荷物に鍵を選ばなかったのは行動それ自体が本物の鍵だからです
そして旅路でミクは様々な経験を積み重ね情報を蓄積させて行きました
ハートゲージの変動は耐久力の減少ではなく経験値の上昇を示しています。実はあれは減っているのではなく増えているのです
転送承認最後の鍵が何なのかは言うまでもないでしょう
加えて歌詞。「宇宙銀河のリズムにおはよう」これはSF者ならすぐにピンとくるでしょう
ミクが転送された先のシステムは、グレッグ・イーガン『順列都市』の芥理論、もしくはそれに類するモノによって構成されているのです
「アダムとイブのあいだにおはよう」これはやはり同イーガン『ディアスポラ』のヤチマみたいな無性人に挨拶したのでしょう
最後に届いたメールは旧プロパイダからの請求書です。ミクはまんまとブッチに成功したのです
以上のことからこの物語曲がハッピーエンドであることは確定的に明らか
泣いたとか悲しいとかのコメントを見ながらささくれPはニヤニヤしているのです。たぶん