09/12/28 15:23:03
お願いします。
怪奇小説集みたいな本にあった、海外小説の短編です。
とある特急(急行?)列車の車内が舞台です。
舞台とはいっても明確な主人公などはいなかったと思います。
列車はひたすら終着駅へとノンストップで走っているのですが
車窓からは「もう終わりだ!」などと叫びながら、列車とは逆方向へと
まるで逃げていくかのような人々の姿が見えます。
「目的地で何か起こったのか?」と、漠然とした不安に駆られた乗客を乗せたまま
列車は終着駅へと滑り込んでいく…と、内容的にはこれだけです。
感情描写などが一切なく、ただ状況描写のみの文章で
何が起こったのか、本当に何かがあったのかも明らかにならないまま
列車が駅に着く場面で終わってしまうので、イヤ~な読後感が残りました。
まだ列車が高級な移動手段だった頃が物語の時代背景だったような気がします。
つまり、乗客はブルジョアばかり、という描写があったような…
20年ほど前に、小学校の図書館で読んだように思いますが、記憶はかなり曖昧です。
この話だけではなく、この短編集自体をもう一度読みたいと思っているのですが
他の話はもっと記憶が曖昧です。(確か「猿の手」があったような…)
もしもそちらにもお心当たりの方がいらしたら、厚かましいお願いになりますが
ご存知の短編集のタイトルを書き添えていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。