08/11/18 17:20:46
「タイタス・クロウの帰還」一応読了しましたが、表題は
「タイタス・クロウの逃亡」の方がより的確なのではないかと。
(以下は1975年のアマチュア時代の作である事をわかった上での
無粋な突っ込み)
タイタスは魔術師だったと記憶しているんですが、今回の作中で、
彼は魔法の類を使ってましたっけ? 旧き神の超科学力の産物である
時空往還機、反重力装置、コンピューター……いつのまに
愛機クロック号で大宇宙を駆ける「科学の魔術師」にジョブチェンジを?
ピースリー教授たちが全滅しミスカトニック大学が崩壊した原因の
「クティーラ討伐作戦」よりも、少女のように無垢なティタニアが
タイタスとのためにコンピューターでセッティングした「特別な夜」の詳細を
書いて欲しかった……まぁ多元宇宙最高の美女の一人に突っ込めるんですから、
タイタスも時空往還機ごと惑星に突っ込んだ甲斐があったというものですね。
読了して一番感じたのは、「クトゥルー・オペラ」シリーズ(1980)は
四半世紀早過ぎた、という事でしょうか。あと「妖神グルメ」の立場が
より正統なクトゥルフ神話の方へと大きく動きましたよ個人的に。