08/10/25 16:12:23
>>749
探偵は気をとりなおすと仁王立ちになって高笑いしながら宣言した。
「何が名状しがたいだ! あんたたちの見たものなら僕は言葉で表現出来るぞ! 何故なら僕は神だからだ!」
京極が止めるのをさらりと躱すと探偵はとてもこの世、いやこの宇宙内でも口にするのをはばかられる冒涜的な言葉を次から次へと発声しはじめた。
それが僕にとっての宇宙的恐怖の始まりだったのだ。
今僕関口巽は伊豆の癲狂館の一室にいる。あまりに恐ろしい言葉の数々は僕の脳を焼き付くしたのだ。
夜が来るのが恐い。壁の詰め物塞いであったはずのああ窓に!窓に!あいつらが!!