08/12/31 21:04:41
ポスト・モダン思想の発生とともに文芸批評の理論は革命的な飛躍を遂げ、
それによってすべての「物語は終った」ために、旧来あると考えられて来た
序破急や起承転結といった物語の構造もただの錯覚・幻想にすぎないことが
科学的に証明され、このことから地球上のいかなる物語にも「おち」などと
いうものは全く存在しないことがすでに分かっている。従ってそれを「ばらす」
などということも論理的に存在できるはずがなく、逆に、今どきオチなどと
いうことを口にしているのは自分の思考にポスト・モダンが未だに到来して
いないと大声で宣言しているのと同義であり、よくもまあそれで文芸批評家が
務まるものだとむしろ感心しなければなるまい。この期に及んで尚オチを求め、
「物語」などという前時代的なシロモノにひたすらしがみつき、黴の生えた
自動化された思考でいっばいのおつむがすんなり受け入れるだけのやわらかあい
やわらかあい内容のさわやかあなさわやかあな小説だけをとろり眼の玉濁らせ