09/02/03 08:26:48
グレッグ・ベア『女王天使』
バイナリー・ミレニアム(100000000000)を控えた2023年、
ナノ技術やセラピー(人格矯正)技術が発達し、αケンタウリへむかった無人探査機からの報告が届こうとしていた。
高名な詩人による大量殺人にまつわる、変容した公安官、詩人の友人、潜脳学者、
そして自意識を持ち始めたAIの四人を描く。
セラピー拒否者に対する職業差別や、ヘルクラウンを用いて私刑を行う淘汰主義者、
ナノによる芸術、そしてセラピー技術の元となる意識理論、とその発展となる潜脳(映画『セル』のあれっぽいの)
など見所はたくさんあるのだが、結局何を言いたかったのか、ちとわからん。神林っぽい読後感。
まあ前半はキツかったけど、下巻からは一気に読ませたけどね。
6/10、表紙買いしたのだが、最近読んだ中では異色だったからおkかな。