08/10/01 04:07:51
『啓示空間』『カズムシティ』『火星の長城』『銀河北極』アレステア・レナルズ
長いのが全く苦にならないので、今回も楽しく読めた。
しかし、啓示空間は、量子真空のあの船の由来が分かったが、やってることが比較して地味なんで、
初めてレナルズの長編に触れた人はキツいんじゃないかという気が。
短編の方が面白く読めた。
でも一番良かったのはカズムシティ。ハードボイルドはヘミングウェイ位しか読んだことがないのだが、中々。
スカイの非道っぷりとか、ミラベルの善良せい? とか。上にもあったけど、レイビッチも高潔な奴だし、あとローラントも。
登場キャラが増えて、その交流でキャラが引き立った気がする。
「火星の長城」は、短編にするよりは長編のワンシーンにした方が合っているような気もする。
「銀河北極」は、古い作品なだけ有って、シリーズの正史だったとしたらちょっと微妙。
「ナイチンゲール」「ダイヤモンドの犬」は、正統派のグロで良い感じ。後者の方がこのシリーズっぽさが出てて良いかな。
The Perfectではインヒビター問題が、一応の解決を見るというので、こちらも注文してみた。
今月のSFマガジンを見るに、今一押しの宇宙SFみたいだね。