08/02/21 19:23:49
>>492
二つの点について、順番に考えていこう。
1、オーベルシュタインは、ロイエンタールに反逆を起こさせたかったのか否か?
2、反逆を起こさせるほどまでは行かずとも、オーベルシュタインは、ロイエンタールを排除したかったのか否か?
1
そもそも、オーベルシュタインは、突き詰めれば「反逆されるのが厄介」だからロイエンタールを危険視していたのに、
進んで、あるいはラングを使って消極的にでも、ロイエンタールに「反逆させたかった」と考えるのは、根本的に間違いでしょ。
本末転倒だよ、そりゃ。
2
で、「失脚させたかったかどうか」と考えると、別にロイエンタールがいることで、オーベルシュタインの地位が脅かされるわけでなし、
出世が妨げられるわけでもない。(すでに軍人としては位人臣を高めている上、オーベルシュタインに出世欲があるかどうかは別として)
ロイエンタールを排除したいと思うとしたら、それは、例のナンバー2不要論から、高すぎる地位を与えたくないと考える場合のみで、
それ以外で、ロイエンタールを排除する理由が、オーベルシュタインには全くないんだわ、実は。
オーベルシュタインにとって、理想は、ロイエンタールを殺すでもなく、反逆させるでもなく、野心が吹き出ないよう、皇帝の手元で飼い殺し状態にして、
その高い能力を帝国のために活かし続けることだったんだよ。
別に性格が清廉だとか、ロイエンタールへの人情だとかでなく、純粋に打算でそう考えていたと思うよ。
無論、ナンバー2不要論、およびロイエンタールの性格的問題から、高すぎる地位を与えられることは避けたかっただろうけどね。
総督に任されたこととかは、できれば防ぎたかったに違いない。