09/11/11 00:47:36
おいおい、なんでも演義の反対読みすりゃ良いってもんじゃないぜ?
確かに>>227のご先祖様は、作戦参謀“としては”天才クラスだった。
作戦立案能力だけなら、ヤンをも上回るとの評価さえあるらしい。
獅子帝でさえ同盟崩壊後に帝国軍が接収した関係資料を観て、
「同盟軍にもオーベルシュタインやシュターデンの如き優れた頭脳がいたか」
と驚嘆の念を洩らしたらしい。
反面、立案能力はあっても実行能力には欠けていたのも事実。
また、作戦自体に拘泥し過ぎて視野狭窄に陥る傾向があったらしい。
兵站の概念や不確定要素を失念していたり、戦術的勝利を求めるあまり戦略的敗北を招くこともしばしば。
アムリッツァはその最悪の例だろうな。
さらに悪い事にプライドの高さが災いしてか人望が無く、参謀部内での調整能力にも欠けていた。
会議でも素晴らしい作戦を提案するんだが、「俺の作戦が完璧なんだから四の五の言わず採用しろ」といった風だったとか。
アムリッツァ戦役の際もそんな調子で(そもそも当初反対した理由は自分の戦略計画が採用されなかったからとか)、
大揉めに揉めさせて参謀部を機能不全に陥らせた挙句、ストレスでぶっ倒れて後送されたってのが史実。
後はご指摘の通り。クーデターのドサクサにまぎれて、日頃から彼を恨んでいた同僚の一人に暗殺されたそうな。
天与の才能には恵まれても、それを活かす器に欠けていた男の末路と言ってしまえばそれまでだが。
ヤンのように司令官としても長けているか、あるいは彼を(能力的にも人格的にも)使いこなせるだけの
名将の下に属していたら、稀代の知将として歴史に名を残していた事は疑いない。
“悲劇の天才軍師”という評価も、ある意味間違ってはいないだろうな……合掌。