08/03/14 23:20:28
>>867からそれからそれから?
・Life me to the Moon
「臨時」のアテンダーとして乗り込んだ犬井 麦穂。彼女には秘密があった。
英語のタイトル嫌い。「Fly~」と掛けたんだろうけど。
それはともかく、小気味のいいサスペンス物として進む物語。案外、推理モノもイけるんじゃない?小川先生。
読み手としては、機長なんぞにそんなに大幅な権限があるのか?と疑問に思う向きもあるだろうから書いておくけど、
初期、航空機の機長なんかもかなり大幅な権限を持っていた。
現代では、一部民空機パイロットなんかは生活保護受給できるくらいの権限しかないが。
この流れは別にそれは独裁権の打破、というよりも、一人の人間がそんな重い責任を背負えるわけではない、ということだから。
・あなたに捧げる、この腕を
新進気鋭のアーティスト、鹿沼 里径はArmArtすなわちマニュピレーター式倍力装置による彫刻家。
本人も自覚のないほどの芸術思考者だったが、そんな彼女にも「恋する惑星」が接近していた。
人間不信の否めない彼女が採った行動とは。
脇役として、第一話の京野 歩とハキム君が出てくるが、このキャラクターの扱いが巧み。
里径の行動規範である「人間不信」を芸術家的天才の性向だけで抑えるのはちょっと難があるにはあるが、
他のエピソードで補完するのもちょっとやりすぎな気もするので、これはこれでいいのだろう・・・。
まだ続く