08/03/05 20:45:49
『高い城の男』 フィリップ・K・ディック
WW2において枢軸側が勝利した世界の話。
入れ子構造の物語でナチスねた、と言う点では鉄の夢と同系統かな、と思いました。
ただ、鉄の夢と違ってこちらはナチスがネタにはなっているけれど、
ただ単に『史実とは違う世界』を演出するためのガジェットとして使用している感じでした。
本来SF読みではないため深いところは良く分からなかったのですが、
どんな世界であっても一生懸命生きろっていうのがテーマでファイナルアンサーなのでしょうか。
…と、なんだかんだ言っておいてあれですが、
第三帝国治下のアメリカの様子だとか所々に出てくるナチ党幹部連中に関する記述だけで
十分ニヤニヤできて満足できたと言うのが本当の感想だったりします。
総合点…7点(内訳:世界観萌え度+田上氏の格好よさ+ニヤニヤ度-結局そのオチは何やねん度)