08/01/27 11:19:10
「チャパーエフと空虚」ヴィクトル・ペレーヴィン 9点
真面目に読んでいると笑えてくる。
この本を、どこでもない場所でくりひろげられるとか、
禅問答のような考案とかいって紹介しているやつらは、たぶんみんな確信犯。
読者が笑うために、お笑い本であることを黙っているのだ。
ただ、SFじゃねえや。幻想文学だろう。幻想とかで衝撃を受けるかっていうと、疑問。
衝撃を受ける角度が予想外。日本風刺も効いている。
切腹するのがカワバタかミシマかなど、ささいな問題だ。
とりあえず、読んでよかった。満足な気分なので、9点。