08/05/07 21:44:11
>>638
「宇宙へのメッセージ」福島正実・文、金森達・絵
『5年の読み物特集号』学習研究社、1972
に掲載、かも。
| 「文明のあとかたもないということは……、あの飛行物体を発射したあと、何かとんでもない悲劇が起こって、
| この惑星の人類が、死滅してしまったということか……。」
| かれが、そうつぶやいた瞬間だった。」
(略)
| それは、海全体を利用してつくった、宇宙からの訪問者をむかえるネオンサインだった。しかもそれは、
| メシエ星人にも、アルケロン星人にも、この銀河宇宙の、どの文明世界にも通用する、宇宙標準語の記号で書かれていた。
|
| 『宇宙のオアシス<地球>へようこそ。ここは宇宙旅行者のための自然公園です!』
|
| おどろきから、最初にさめたのは、やはり船長だった。
| 「おどろくべき種族だ、この地球人という種族は!あの飛行物体を発射してから、二万年の間に、自分の惑星を、
| 美しい自然そのままのすがたに保って、レクリエーション用の世界にしてしまったのだ!」
| 「しかし……、それではかれらはどこに行ってしまったのでしょう?」
| 「たぶん、ほかの惑星を開発して、そこに移住したのだろうな。」
(以下略)
#「あの飛行物体」=パイオニア10号