07/05/21 03:31:15
インフィニティ・リミテッド ホーガン
SFではありません。
しかし(ミラーメイズのときも同じこと書いたけど)まさしくホーガンの小説です。
政治的だからと言って読んでない人は実に勿体無い!と思います。面白いし。
冒険小説なのに妙に牧歌的なのもいいし(緊張感はミラーメイズの方がある)。
さて、物語の舞台ですがアフリカです。この大陸はご存知の通り、様々な問題を
抱えており、実際に調べてみると物凄く気が滅入ります。涙が出てくるほどです。
あの大陸の現実をそのまま書くとただの欝小説になってしまいますので
娯楽小説としていくらか手は加えられております。
独裁者の大統領はぬるい。秘密警察長官もぬるい。なにより娯楽を象徴するのが、
つまりそれが<インフィニティ・リミテッド>の存在です。
表の説明文には「ホーガン版スパイ大作戦」とあります。
少し違います。これは「ホーガン版メガフォース」です。
インフィニティ・リミテッドは実在する!
いかなる国家にも政治機構にも、どんな主義や信条にも忠誠を誓うことなく、
無辜の民を救い出す秘密組織! インフィニティ・リミテッドは実在するのだ!
みたいな。
別に単車で空を飛ぶわけではありません。組織の理念が似ているのです。
ミラーメイズの時と違って「敵」がまだしも手の届く範囲にいるのも
よい効果を生んだようです。
「ふむ、それではテロリストと自由の戦士の判断は誰がつけるのかね?」
「俺たちだ。いくらかの誰にでもわかる単純な基準で判断する」
インフィニティ・リミテッドカッコヨス
九点