07/02/27 01:42:07
未収録作品に期待して毒本買った。
以下ざっくしレビュー
・「アイドルマニア」・・・80マズー
あまりにもステロタイプな登場人物、そして、あまりにステロタイプなストーリー・・・
面白いかどうかは別として詩的な美しさがあった「海を集める」の対抗馬としてはあまりにも稚拙・・・
・「ジャンク」・・・マズー
確かにストーリーの特異性は認めるのだが・・・なんだか無茶苦茶w
タイトル、シチュエーション、そしてオチ、全てがチグハグすぎて、ひょっとしたら深い意味があるのかも、
とも思ったが、きっとヴィジョン先行で何の意味もないというのが本当のトコロだろう、とw
・「デュラハンの騎士が~」・・・珍味
井上氏が指摘するように未熟で、上記の2作家のほうが文章そのものは上手いのだが、
なぜか、上記2作品などおよびも着かない鮮烈さがある、実に不思議な作品。
語り口が独りよがりで状況説明などは極めてわかりにくいが、邪眼に見つめられた直後の父親の行動や
絶望と解放が混然としてラストシーンに象徴される、時折覗く切れ味の鋭さが妙に魅力的。
・「読むな」・・・美味
本当は10周年記念本のために書き下ろされたのでは?と勘ぐりたくなる心憎さw
この作者らしい冒頭部から始まって、メタフィクションな中盤に、お約束のアレwに結ぶ結末と、
詰め込めるだけ詰め込んだにも関わらず、鮮やかにストーリーを紡ぎだすあたり、やっぱプロはちがうなあ、とw
・・・しかし、次回はいつ発刊なんだろうか?