09/01/29 16:39:50 D46Q6p1Q
>>331
>濡縁におき忘れた下駄に雨がふつてゐるやうな
>どうせ濡れだしたものならもつと濡らしておいてやれと言ふやうな
>そんな具合にして僕の五十年も暮れようとしてゐた。
時流に逆らわず、あわてず、かといって自棄になるというのでもない、
諦念の境地というのでしょうか、あらゆるものに抗わない静かな心境を
窺わせる詩ですね。
五十歳は晩年と呼ぶにはまだまだ若い。
(そういえば、某スクールの現代アメリカ文学の講師の方は当時五十歳
でした。好きなカントリー・ソングを授業の合間にギターで弾いて歌って
くださいましたが、青年のように見えました。カントリーが大好きな方でした…)