10/07/23 18:02:12 3Xc3lo7q
>>703
一言でいって凡庸、陳腐に感じます。
「こもれび」を「あわく、やさしく、やわらかい」とする表現は如何にも使い古されて陳腐だし、それは「こもれび」という言葉ひとつだけでなんとなく詩的な感じを受けるのでもわかる。
このあたり
「こもれび=やさしい詩的さ」
という陳腐で手垢に塗れた表現に対する省察が致命的に欠けている気がします。
また
>ぼくはいつまで、眠り続けるのだろう
「こもれびの中で眠り続ける」という表現も上記と同じ様に陳腐
さらに
>遠い昔、だれかと交わした、大事な約束
ぼくはいつまで、探し続けるのだろう
これまた上記と同じ様に陳腐
最後の
>きっと、おひさまが、暮れるまで
途方に、暮れるまで
という重ね方は一見陳腐にみえてまとまりもよくなかなか悪くない。
最後のシメがちゃんとしている。
ただ総体としてはやはり凡庸。
いかにもな、「詩的表現を繋ぎ合わせた感」が拭えずテーマも見えてこないのが残念。
こういうタイプの詩はそれこそネットの中だけでも掃いて捨てるくらい書かれているので、よほど気をつけなければ「凡庸、陳腐な詩」で終わってしまう。
ただ、美点としてはほんわかとした雰囲気やまとまりはよい。
評価:D