君のセンス5段階+αで評価するよ[vol.91]at POEM
君のセンス5段階+αで評価するよ[vol.91] - 暇つぶし2ch612:名前はいらない
10/07/08 02:47:39 DjuRNVL6
遠い日々に離れてからは、携帯の重さだけが現実のように感じ、僕の顔を照らす画面を覗いては、一喜一憂する自分に虚しさを覚えた。
生ぬるい部屋の空気はどんよりと淀んでいて、そこに深い溜め息が混ざり、取り残された距離だけが、確かに、おもく、僕にのし掛かる。

柔らかな肌に触れている瞬間だけは、茫漠な人生も、自分自身も、全てが些細などうでもいいような事に思えた。
その不確かな時間は永遠という言葉の儚さを、ゆっくりと、痛撃に、教えてくれる。

僕が吐き出す言葉で、背中伝いに感じる鼓動が、揺らぐ事を感じる。
傷付ける勇気を失うことが怖かった。
修復する時間は、本当に世界には君一人のように感じて、何故か涙が止まらなくて、孤独の居場所が、僕の心に、ひっそりと生まれたような気がした。

日々を消費するだけの毎日は、淡々と僕の頭上を流されていき、取り残された僕と、変わらない膨大な距離は、歪むことを知らずに、ただ、そこに存在するだけで。

温もりと冷たさの違いを感じられなくなってしまう前に、歩み出さなければ、きっと君は僕を忘れ、僕は君を知らずに、距離だけが取り残されてしまうんだろう。

麻痺していく心。
その温度を与え、朝日を反射する。
胸の奥、ゆらりと咲いては、ひとひらの花びらが、吸い込まれていった。


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