10/02/12 01:51:56 FNRK3c2A
「忘却」
緑の葉っぱに雫が垂れて、
その中を覗き込むと
また同じ緑の葉っぱと
垂れ落ちる雫。
何度覗き込んでみても
ずっとただその繰り返し。
アルコールに頼って見えたものは
たかがそんなもんだった。
ずっと道の後ろにあったものが
あるとき急に途切れてしまった。
どんなに遠く離れてしまって
どんなに小さく見えたとしても
確かに存在していた色々が
あるとき急に消えてしまった。
腕時計は壊れてなかった。
きっとこれが正しいんだろう。
鳥たちの死骸を埋めてあげたら
枯れた花を川へ流してあげたら
少し涙を流して、また行ってみるだけさ。