10/02/07 13:09:54 K6kybNdA
セン五
孤高詩人が天に向けたし鉛の雫
世を知らぬ子犬は何の想い出をもって
黒い宝石が捕らえた脳みそぐるぐるりん
あれは確かマダガスカル海峡の夜明け
ぶぶっと屁をこいた
零太郎のバルーンの熱量は零
助かった
巨大な泡に包まれて浮上する
ヤトゥルクの呟きが海面を揺らした時も
子犬は空なんて見上げなかった
マダガスカルになんて行った事がないと
イトゥシグルに見破られたから
イューキ イューキ
ノルウェーの森では非常に分かりやすい獣が
何時までも自分の名を叫ぶ
恐怖におののいた子犬が
雑草の生い茂るポウェムダの逸物にしがみつくと
名を呼ばれなかった固定ハンドルが
微妙な嫉妬をした
子犬は名無し
自分をまるちーちゃんと呼んだ
ノルウェーの森を抜けると
再びイトゥシグルの影
そして獣の叫び
アンダーバー アンダーバー
再びポウェムダの逸物にしがみつこうとすると
今度はいくら雑草をかきわけても
ポウェムダの逸物は見つからなかった
すべての雑草を引き抜いても
逸物は見つからなかった
代わりに現れたクレパスとか書こうとして
すっかり駄目なオッサンになったなあ
などと思う朝食前の日曜の昼であります