10/01/30 14:31:03 LAEyqNCw
制服の少女がパンを食わえてドアを開ければ、そこから先のノベルはない。
僕の子供が白痴だったとしても、病院様に決定権はない。
自我がないまま、本能のまま、腹を叩いてここから出せって言ってんだ。
ママに決定権はない。僕にはなにもない。
新聞配達をする少年にはなりたくない。えらいって褒められたくない。
自転車に乗ってどこかに行きたい。政治家のような滑稽さが大事だ。
社会への不満などなにもない。歳を重ねて酒と煙草に塗れたって構わない。
糞尿垂れ流したって生きてやる。
延命処置だって厭わない。自分を殺したって生きてやる。
地球の青さが僕のように脆かったなら、あの凹凸をなでらかにしてやる。
モラルという刃物を振り回して銀行強盗を繰り返す。
労働の尊さを生命に置き換えたっていいんだ。
現実の矛盾に気づいても今日もネジを回す。回す。終わらない螺旋が続く。
朝焼けの空が美しくって、自分と向き合うのは怖いんだろ。
時間のような儚さがずっと頭の中で繰り返されて恐怖に変わっていく。
必死に吐いてまでここにいる価値を聞きたいんだろ。
バルーンのような回答を求めて僕の前に立っているなら、今すぐ消えてくれ。
頭を抱えて絞り出した言葉は、雑巾のように穏やかで、汚れている。
学校で教わったグロウをもう一度感じなきゃ駄目だ。
溜りに溜まった悲しみと目を反らせずに夜になってしまった。
近所から香る夕飯の匂いが気怠げに感じて頭が痛い。
空のグラデーションに恥らいを覚えて。あの虹が僕への挑戦状に見えて。
手首に付けてたアクセサリーが手錠のように重く感じて外せなかった。
こんなことに意味があるならもっとみんなやればいいのに。
散々聞いていた筈の風の音がいつもより騒がしく爆音で。
マイクを通したお前の声は酷く疲れていた。
宗教を感じて、優越感を求めて、どっかおかしくなっちまったんだろ。
誰かに感じて欲しくて、僕はひとりじゃなにも出来ないと知っていながら言った。
こんなんじゃ本当にどっかおかしくなっちまうぞ。