10/01/29 19:03:05 Gno2mOzL
「私の狐のお面と裸」
私はラケットを置いて
ウェアとシューズを剥ぎ取った
ブラのホックを外したら
同時にパンツを投げ捨てる
風が落ち葉を絡めて飛ばし
縞のパンツが乱反射
私は人を鼻で笑って
ネットに挟まる枝みたいな
先輩方を馬鹿にする
夕闇のテニスコートに浮かんだ
つるつるとしたあの光
誰もいない白線をなぞって
私の場所を確かめた
私のあだ名は狐で
私はつんとしていて
テニスコートで裸になると
私が私になるようで
そっとお面を脱いだ時
コートのラインを裸足で渡る
そんなとき
私はまだ汚れてない
そう確かに思えるの