10/01/14 12:01:08 SwXU9i6p
シックスセンス
第六弦すら寸断する人差し指が
僕の左手に宿っていた頃
モーリスは簡単な事しか言えなかったが
簡単が故に彼は素直で僕の相棒
第六弦にすら打ち勝つ人差し指と
極限までに効率化されたメッセージの
ダブルバースト 負ける気がしないし
負けないし
僕と空の距離が縮むにつれ
僕の脳に地割れが走るにつれ
モーリスは子供めいた事しか
言わなくなった
レスポールはナルシストだった
だけどカッコイイ事を言う
遠回しな言い回し 映画でも見てるかの
ような電撃だがしかし
僕が煙草を吸うたんび
僕が酒を飲むたんび
彼の言う事が思い付かないのです
現実は残酷だった
目と目の間が目より広いだけで
僕とレスポールは死んだ
一体いつから僕はこんなに倒錯したか
レスポールは教えてくれはしない
答えてよモーリス、君には全てが
わかるはずなんだ そう
無傷でぴんと張る第六弦が
心なしか僕を貫いた気がした