10/01/14 03:22:10 uJf6jK4A
「おさな子と駄菓子とビー玉とベーゴマ」
休み時間ごとに
ぼこられては
疎外され続けた
孤独な少年の
こころを支え続けた
うまい棒
ホームランバー
プロ野球ちっぷす
遊び相手はいないけど
ビー玉と
ベーゴマと
ミニカーと
キン消しが
彼の宝物
誰も奪えなかった
誰も欲しなかった
誰も救えなかった
彼だけの時間
家に帰っても
母さんは遠くの町で
仕事中
今日も
父さんが帰ってくる
すこぶる荒れて帰ってくる
母さんよりはやく帰ってくる
こころもからだも
彼を痛めつけないから
少年は本が好きだった
独り占めした幻想の世界
彼にとっての唯一の興味対象
彼の少年時代をただ、ただ
楽しませてくれた
インディアンの次男坊
彼の全てはミステリー
彼の生活はサスペンス
今彼の人格形成に
最大の影響をおよぼした
インディアンの次男坊に
少年時代のノスタルジーと
愛情をこめて
感謝の言葉を送ります
ありがとう