09/07/01 10:19:07 BcKQQM5v
「解放」
焼け出されて溶けた皮膚
僕の表面は地面に落ち
こげた皮と肉のにおい
ステーキのようには香らない
安物のプラスティックのように有害な 何かだった
赤い血や肉や筋肉が呻くように伸縮して
見ルナ 見ルナ と
悶えている
けれど露呈した自我は
周知
裸にされた自分が
隠す衣服も本性もなく
さんざぶちまけた後
残るのは
取り繕う上辺も体裁も必要ない
これが初めての産声
自分らしい感情の露わに
人の顔色をうかがわない
気も使わないすり寄らずに
初めて持った自分の言葉を不器用な字で紙に書き
投げつけるための解放!