09/06/24 19:42:19 hFWoJY8h
ある社会人の一生
[回顧]
「君はいつも木の役しかやらないね」「一番実力のある者が一番難しい役をやるのは当然だろ?」
と言いつつ敬意を望む。
「君はいつも木の役をしているね」「一番この役が大事だと俺は知っている。他人の役に興味はない、劇は成功してほしいがな」
と言いつつ協力を妬いた。
「貴方はいつも木の役ですね」「リア王でもやってもようなら、わしは劇にすら出たくなくなるだろうな」
と言いつつ若返りを願った。
[余生]
リア王は道化に依存した。道化は人で遊んだ。人は弱者を弾圧し、更に王を憎む。そして道化は蔑視された。
「今振り返ると、わしは本当に人として生きていられたのだろうかの?だが、この長くない余生でどう人へと変化しよう
……一体どうすればわしは、木のベッドから起き上がり、抜け出せるのだろうな。」