09/06/21 22:07:36 OzlL4+Pr
「餌」
交差点にかかった
蜘蛛の巣に捕われ
もがくように
逃げ道を目指してる
ビルの屋上でそれを
眺めている人の影
気が付いて
振り向いた時には
地面に染み込んでた
誰かが悲鳴をあげる
けれど
それよりひどい悲劇を
ぼくは知っている
きっと きみも
知っているだろう?
対して変わりのない人生を
送っているんだろうから
交差点の先に
花が咲いていても
それが幸せ語る
きっかけには感じない
所詮 詩の世界は
理想に偏るんだ
普通な顔してて
内心泣いているなんて
ありのままを
さらけ出したら
見てるだけで
欝になる顔ばかりだ