09/06/20 20:25:13 QVCO9V8V
>遊ばれたいのはお姫様
>愛されたいのはお嬢様
いきなりこういう絵をつきつける。
これに対しての説明は詩中にない。
オレは逆だと思う。お姫様はちやほやされていて、遊び相手には事欠かないだろうから、
愛に飢えているのはお姫様というイメージ。
お嬢様はお姫様よりも国家的重要度(笑)としては下なので、遊び相手を「仕事」とする人がいつでも傍に置かれているわけではない。
しかもお姫様よりは自由なので出会いの可能性もあり、フリーセックスを主張することだって出来る。
だから愛されることには事欠かないとはまで行かないにしても、遊ばれたいのはお嬢様というイメージ。
もし「お姫様=こども」「お嬢様=おんな」というイメージでこの冒頭なのだとしたら、
他者に対する想像力がなさすぎる。社会の中心に安住しているつもりでしかもズレている。
大人のお姫様、子供のお嬢様が普通に存在することに思い至らないのが痛いとすら言える。
>爛れた唾液
以下、エロティックかつ高飛車かつ寂しげかつニヒリスティックなことばが紡がれていく。
なんかエロヲタ漫画を読まされているようにつまらないので読み飛ばしてしまった。
>なにもかも猿の続き
このフレーズが二回繰り返される。
頽廃的でいいフレーズだと思う。
が、1番よかった男の後は、どの男も猿ばっかり
とかいう意味で使われているのだとしたら、
安易で社会的既存的なイメージを自己陶酔に突き動かされて使ってしまっている痛い作者の姿が見えてくる。
>幻滅さえ夢のよう消えてゆく
これもいい。ちょっとびっくりする。
ニヒリスティックの窮みともいうべき表現。
>俺は今日も劣化した言葉で
と、最後にいきなり「俺」が登場し、ブツ切りにされて終わる。
語られていたのがお嬢(姫?)様のことではなく、それを語る「俺」のことだったということがわかる。
で、タイトルが「進化していく孤独」。
三人称から一人称に進化したということなのかよくわからない。
ここで時間がなくなってしまった。
評価はE+で。