09/05/18 19:24:08 2pdkVXc0
『輪廻』
弟が青春を目の前にして散った
母の悲しみは計りしれない
長い年月が悲しみを溶かしてくれるけど
心の隅にはやはり弟のことが忘れられない
でいる。いや、忘れたくない。
私は結婚し、子供を産めるようになった
母に、元気な男の子を見せてあげたい
もう一度、青春を・・・。
という、かすかな希望を胸に。
子供を産みつづけた。
女の子が3人になりました。
ごめんねお母さん、男の子の顔は見せて
あげられないかもしれないけど
男勝りの元気な女の子が3人もいます。
私は幸せの尻尾をつかんだ気持ちです。
降り止まない雨が母の心を穿っているのでしょうか?
それは、私にもわかりません。
だって、自分が腹を痛めて生んだ子を
失うだなんて、考えたくもないから。
今が幸せならそれでいい。
それでいい。