09/04/22 01:07:53 SrP7qZEP
いちおつ
>>6
評価ありがとう
彼女と同じベッドで寝ると朝が来るまでの夜には恐怖さえ覚えます
「手紙がまずあるとして」
まずあるとして、手紙が
机に、あるとしよう
そう机もあるとする
手紙は机の上にある、としよう
机はリビングに
いや、四畳半の小部屋にあるとしよう
小部屋があるとすれば
下宿があるとすべきだろう
下宿のあるとする通りがあるならば
そこらには商店を連ねるとしよう
蕎麦屋があるとするならば
長寿庵と名が付くのだろう
長寿庵があるとして
その前を配達人が通るとする
配達人の鞄には手紙があるとしよう
手紙があれば書いた人が居るだろう
手紙がまずあるとして
横にはペンがあるとする
万年筆であるとすれば
四畳半の小部屋には無いだろう
そうだ、書斎があるとして
そこには丁寧に作られたとされる装飾の机があるとしよう
机の上に手紙があるとするならば
その前にはインクを走らせる男がいるだろう
男が居るとするならば
女が居るのであろうし
女が居るとするならば
男は隠れるように居るのだろう
男女があるとすれば
愛を見つけるのはたやすいだろう
二人の愛には距離があるとして
その間を埋めようとするだろう
手紙がまずあるとして
その瞬間、名前はまだ無いだろう
二人でそれを見ているとしたならば