09/05/16 18:18:51 p00dXpZf
>>647
あ、『ヤタロウ』ってやたがらす(八咫烏)のことですか?
>>662
次回作に期待しています。よろしく
665:死人@ezweb
09/05/16 18:22:38 CsLQ9102
ジグザグ
ジグザグ
よこにじゃないよ
たてにだよ?
666:名前はいらない
09/05/16 19:23:30 IV7D5hgj
「腐ってるーむ」
君が君でいるために捨てた、いくつかの君がいて
僕が僕で有るために建てた、高い高いビルがある
誰にも見られぬの部屋の中には、いろんなモノが沢山あって
ゴミだらけの床の下には
何があったか忘れた
最近買ったダイソンなんかじゃ、とれない程の汚さです
アパートの片隅
溜まったゴミ ゴミ
腐ってる食い残し
笑える腐乱臭
作りかけのカレー
多分…一ヶ月前のヤツ
アパートの片隅
詰まってる 排水溝
カビってる洗面台
飽きれる 七色
今度、君の部屋にお邪魔したい 同類項
667:野菜生活 ◆jWU.FEbXOc
09/05/16 19:53:36 UXLff5H6
夢であってほしい
昨日 死んだ夢を見た
どうでもいいと笑う
傍らに青い空
今日も走る どこまでも走ってゆく
流れる雲 見上げる憂鬱
それはあまりにも青ざめた顔で
冷たい風が頬を撫でる
再び笑う 悲しみを殺すために笑う
誰がどこで死んだとか
涙をするたびに忘れるだけのこと
儚いものを知り
そして流れる雲のように理解を深めてゆく
冷たい風は世界を置き去りにして
どこか遠くへ連れて行く
小さな蝶が 小さく揺れながら
終わった世界を浮遊する
そんな当たり前が無くなってしまっても
もうどうでもいいと思えてしまう
色彩の豊かな空に身をはぜる
掌の僅かな熱を 春の風が君の横顔へ届ける
草花がさようならを告げるように静かに
静かに私の口元が緩む
もう帰らない 帰りたくない
時間を忘れて ずっとここにいる
ここにいたいと願う
けれどそれは叶わない願いなのを
理解しながら願い続けている
時間を忘れても 時間は過ぎてしまうこと
今日の空が死んでから思い出しては
嗚呼 何をしているんだと気づく
時間を忘れた手首に寂しい気持ちがほんの少し
ほんの少しの夢だけでよかったのに
668:名前はいらない
09/05/16 21:48:31 SBggdeSZ
シェークスピアへ質問攻め
その旗そよぎ飛ぶ
放たれて
僕は悪かったのでしょうか
独善的かつ自己欺瞞で
あのこの
髪
溶いて
花飾し
あのこの身丈
高くなった頃
僕の小さな手
皺近く
あのこは少年だった
在は時を狩り出す力
養い備え
もう大の大人
あのこは
僕を少女だと想っていたのでしょうか
あのこの髪へ
飾った花
あのこ歩む道へ咲き誇る
シェークスピア様
貴方の
どの噺 聴けば
この心
救われるかと
問い掛けてしまいました
669:ヤタロク
09/05/16 21:59:48 HU1gdvId
>>664
ええ、そうらしいです
高校時代のあだなでした
670:名前はいらない
09/05/16 23:01:30 9gkSIvjH
「 」
空っぽの心
小さな砂場
おもちゃのスコップ
子供たち
ザクザク
ペタペタ
ザクザク
ペタペタ
お山をつくってるの?
いいねぇ
671: ◆UnderDv67M
09/05/16 23:13:28 MYhJVmRl
雑草も音符も叩いたら叩いたで逃げてくだけなのでコテ狙いで……。
>>647
「畦道で」じゃないの? あと題名を内容証明の道具扱いしているのなら間違っている
理由は「実家」から「帰郷」をイメージする人間ばかりとは言い切らない訳で
後半にならないとコッチは事情が理解できない
「恐らくは」の部分で「ずっとソコに住んでるだろが!」的な混乱が生じる可能性がある
あと学生時代からして扶養されている身なのに家の所有者とはおかしいんじゃないの?
残念なのが田舎の農村らしさをなんら感じさせない事と(無意味に近い)
不自然なのは「音もなく」とあるけれど昆虫等の鳴き声が聞こえないはずがないという事
蛙がいるんですよ? 冬ではないのですから つまり繋がっていないのです
致命的なのが「僕が過した空間は」は都会と田舎のドッチでも選択可能だという事
「文化の匂い」にも同じ事が言える 「文化=進んでる=都会」とも言い切れない
素敵な表現もあるけれど創作物としては駄目ッスね E
>>650
これは良い! ザット見て他のは別になぁ レベル低いな
672:名前はいらない
09/05/17 00:00:08 vk+spXqs
「洗濯」
うちの洗濯機は 昔の全自動で
脱水までは 全部する
妻はスイッチをぽんと押して テレビを見ながらミルク酒を嘗めて
色とりどりの一枚岩になった洗濯籠を ずしんと置いて寝る
さあ俺の出番だ
綿ゴミを払ってから皺を伸ばす
四つ折りに畳んでパンパンする
つまりここからは全手動だ
ひいおばあちゃんの頃ときっと変わらない動きで
しゃっしゅっ
いんいん
たったっ
パンパン
しゃっしゅっ
いんいん
たすたす
パンパン
綿や麻やナイロン化繊
娘の制服息子のパンツ
あいつのいつも着ているピンクのトレーナー
二歳の小さなオモチャの長T
しゃっしゅっ
いーんいん
うだらうだら
パンパン
早く終わらせてネットでオナニー
したいけど洗濯籠はまだまだ
家族がそれぞれ睨んだり
笑ったりしながら喋ってる
お父さん 話聞いてよ
と睨む娘の制服姿
おとーしゃん みてー
と胸のアンパンマンを指差す息子の笑顔
こんなんです
とズボンをずらす妻の紫ティーバック
労働のなかでゆるやかな走馬灯と絡み
ボロボロな己のTシャツをハンガーに眺めて
お父さんとしての俺の週末は終わる
673:名前はいらない
09/05/17 00:23:31 87be+x0I
飛躍
二人にはもう従わない
敷かれたレールから脱線してやる
社会のルールもぶち壊してやる
やりたいことだけやってやる
媚を売ってまで
先生に気に入られたって
親に養われたって
雲の上の神様は
腹を抱えて笑ってるだけ
二人に全てを託して
成功の代名詞になって
そんなクソッタレどもが
人生を語ってやがる
薄っぺらいイメージの中で
弱すぎる周りの奴等は
愛と平和と環境保全を叫んでいる
本当は破壊と自己満足を繰り返すだけなのに
おかしすぎるぜ
一歩退いただけで
こんなにもおかしくみえる
68億の勘違いが
地球をカラフルに包み込む
最大の罪をもつ人間が
最大に純粋な神を頼っている
滑稽だね
叶うはずもないだろう
674:名前はいらない
09/05/17 00:47:15 dCiYv2Is
答えは=の横に無く
君の若さから老い行く
過程さなかで
髪切る
月夜野
水辺の仙女は
少年
幻想夜曲
調べ行方
青い星にて
引力
弾きあいながら
堕ちて征く果て
白髪の少女の唄
答えは
その悲しい唄のなか
眠っている
捜したければ
弾けばよい
その音色
675:名前はいらない
09/05/17 00:50:36 qqzdiGaU
>>673 二人って誰?最大の罪って戦犯のことかな?
メッセージ性が強いな。口語だし。評価はCだな。
676:名前はいらない
09/05/17 01:38:30 Mk+PieZc
>>650
内容に関しては、今までの詩の中で一番感動したかもしれない。
僕もあなたと同じアイデンティティーのようです。
677: ◆UnderDv67M
09/05/17 01:52:37 +5VXkFz8
ヤタロクなら…… ヤタロクならなんとかしてくれるはずッッ!!
おいヤタロク テメェ毎回毎回カッコ付けやがってよぉ
良い子キャラ演じてんじゃねーぞ優等生がよ なんとか言えやオラ 調子乗ってごめんなさい
>>676
一見すると誰に言ってるのかわからない意味不明に見える発言がポエ板の魅力ですよね
勿論今までの詩の中にはもっと良いのもあったけど(パート1の頭から居るし)
>>650は今すぐにでも使える詩だと断言しても良いんじゃないのかな 素晴らしい詩だよ
(どの世界でも怪鳥には大きいイメージがあるだろうからこの部分は表現を変えた方が良いだろう)
678:名前はいらない
09/05/17 02:59:55 87be+x0I
>>675
これって補足したほうがいいのかな?
「二人」とは両親のことです
そして「最大の罪」はキリスト教でいう原罪です
私自身、生きている内にどんなに重い罪を犯そうと、
生まれたときに神から渡される罪には適わないという考えをもってますので
しかし、別に特別宗教色を濃く書いたつもりはないので、
そこらへんはこの補足を読みつつさらりと流してもらえば
679:ロエン君
09/05/17 05:44:32 YmmZY2vC
『ペンを持っては』
平坦な人生も悪くない
退屈が嫌いな君はどこかへ
逃げ出そうとするけど
普通っていう、つまらない
響きの言葉が持つ値打ち
を計りかねている僕は
やがて来る波乱万丈の人生
に受身を取り損ねるんだ。
名前の画数とかを気にしながら
生きるようになったり
箸は必ず、2本合った物を使う
ようになったり。
宗教だって半分信じてるみたいな
感覚だよ。
無宗教が僕の信条だったのにね
会社が全てじゃないとはよくいうけれど
やっぱり、会社が全てじゃないの?
結局のところ。
昨日、彼女の会社が倒産するって
聞いたよどうすんの?
って聞いたって曖昧な答え。
僕の稼ぎに素直に頼ってこいよ
言論の自由を封じられた僕の
詩は読んでいてつまらない。
社会人だから我慢してるけど。
俺が社会を変えてやるんだとか
思ってペンを持ってみても
便所の落書きで終わる。
いつか世界を変えてやるよ
おまえらのためにもな。
おまえらは俺みたいな人生を
送らないようにしてやりたい
ってどこかで思ってるからさ。
680:ヤタロク
09/05/17 07:43:40 Mje/1ls9
>>671
おはようございますです。
精緻な評価どうもです。
題名とは読み手が初めに頭に入れる詩の前提、と思ってましたが違うのですか……。勘違いでした。
確かに「実家」は間違いだったかも。しかし「帰郷」にすると帰郷行為そのものを描写するのが面倒で……。実家だけ、さらっと描けたらと思ったんでふ。
ああ、「音もなく」も間違いかぁ。
でも確かに音はしなかったんだけどな、です。推敲不足でし……た。
あと実家と言っても田舎ではないです。
単純に僕様ちゃんの実家に遊びに行った僕がカッコ良く呟く詩、です。
「僕が過ごした空間」「文化の匂い」はどっちでかまわないだけれど、確かに混乱を招きそう、です。
Eでもこれだけ真剣に読んでもらえるたあ幸せですぅ
681:名前はいらない
09/05/17 09:27:17 Or3hfZ5n
「深層心理」
わたしはそれなりに
めぐまれたしあわせなせかいに
すんでるから
こわいひとにはならない
でもときどきおもうの
まっかになったナイフと
そこにたおれてるひと
かれらがなぜたおれてるなんて
わたしにはわからない
でもきっと
わたしはしたんだろう
ちいさいときに
きずつけることは
さいていだとおそわった
そうぞうでもことばでも
それはせかいのやくそくとして
いけないことだけど
でもときどきおもうの
わたしはそうぞうで
なんにんもの
いきをしてないひとをみた
そしてわたしは
まっかなナイフをもっている
これからさき
ずっとさき
しぬまでずっと
ままとぱぱとおともだちには
なかないでほしい
さっきはなした
ひみつのはなしを
あくむだとおもおう
てつがくしゃのように
こころについて
ぎろんするのは
きけんすぎる
わたしは
そんなに
おちぶれたにんげんでは
ないもの
そうでしょ
かみさま
682:ヤタロク
09/05/17 09:53:27 Mje/1ls9
「張本人」
嫌いと言ったら嫌われた
好きだと言ったら嫌われた
同意をしろと強いられた
共感だけを求められた
共感だけが望まれた
批判 いや 意見 希望
自分の為だけの言葉を探す
批判 いやだ 褒めろ 誉めろ
「他人とは違ってありたい」
皆そう言うんだ
渇いた喉が言葉を吐く
胃を洗わんがためかどうだ
節制節制節制せよ
他人がため我があり笑わせる
渇いた喉は言葉を涸らせる
中身のない胃は味もしない
無くした無くした無くした期待
他人よ君らには失望した
喉が渇いた
-----------------------------------------------
悪意は無く、
自虐、な、感、じ?
題の、付け方が、わからない、なあ
ああ、詩的でない
詩的でない あ、素敵でない、なんて
なんて。 キャラを作ろうと
683:H75-2
09/05/17 10:59:36 ukGD8Sut
・Nature Love
その流れは美しい 今すぐに泳ぎたいさ
川下へ流れてゆく木の葉
眺めてるだけでいいから
マイナスイオン 夏場なら特にそれと分かる
木陰に隠れて目を閉じたなら
睡魔が眠りに誘うさ きっと
川 果てることは無いさ
それは君への愛のように
LOVE くちびるにそっと触れたなら
蝉の音に今を重ねよう
エアコンが季節をクールダウン
都会の真ん中も今では避暑地だね
文明の利器をもってしても
つかめないものがひとつある
「自然の香り」さ
暑さをどうこうゆうのなら
富良野にでも長野にでも住みやがれ 永遠に
僕らは今を生きている
君たちにこの青き地球(ほし)を渡したいから
いつまでも抱きしめたい自然愛
684:音符 ◆K2HoJpiyVc
09/05/17 12:27:40 AoBrGF9G
潜在意識(殺される側)
気配を感じふと目を覚ました
だれかが玄関の向こうでガチャガチャとしている
寝ぼけているのか 身体がうごかない
ドアがひらいて 鋭利な鈍い光を持った影が間口まで侵入してきた
あれは寝る前に見た韓国大河ドラマのイケメンNinja・・・
イケメンNinjaが間口近くで寝息をたてる俺の彼女を
手早くその掛け布団の端で頭部を覆った
布団の上から最愛の彼女の首筋と鳩尾に鈍い光が振り下ろされる
っやべぇプロだこのオレも殺される身体がうごかねぇ
彼女は十中八九ダメかも
激しい怒りでうごかない身体を無理やり引き剥がす
この間合いは前蹴りか 瞬間完璧なイメージが脳裏に浮かぶ いけるか
気付くと彼女は安らかに寝息を立てていて オレは全身に冷や汗をかいていた
夢オチかよ・・・
685:音符 ◆K2HoJpiyVc
09/05/17 13:14:23 AoBrGF9G
>>681
作者:名前はいらない
ID:Or3hfZ5n
題:「深層心理」
『ひぐらしのなくころに』みたいで面白い描写ですが
殺す側のイメージばかりで、作者自身が逆に殺されるかもしれない
という概念を1gも持ち合わせていないその精神構造に
個人的に疑問を持ってしまいます。
一回半殺しの目にあって来い
評価:D
686:めいどう ◆plpEJpnx3w
09/05/17 13:53:16 m2D8+3Pp
>>682 D+
一、二、三節で個人的見解に基づく一般論を提示しています
それを受けて四節で自分の意見を語っていますが、
論拠が弱く、論拠を度外視するにしても、詩的表現も弱いです
詩には個性が大切だと、私は思います
「喉」を受けて「渇いた」は、やや短絡的ではないでしょうか?
>>683 D+
人工的で、人間味の薄い詩です
詩に情緒や情感は必要なのでしょうか?
夏になっても汗の匂いが一切せず
あまつさえ「木陰~誘うさ」や「LOVE~重ねよう」などとのたまう
フローラルな香りに包まれた人間が
「自然の香り」「富良野や長野にでも住みやがれ」「君たちに~渡したいから」
などと言い出して、誰かの共感を得ることができるでしょうか?
もしかすると、できるのかもしれません
それが詩の恐ろしいところですね
>>684 D+
いっそのこと小説にしてみてはいかがですか?
詩にしては、あまりにも表現力が不足しています
発想力は、かろうじて爪先だけ詩にかかっている感じですが
夢オチに持っていくナンセンスさは、どうしようもありません
不条理を不条理なまま消化する、にしても
そこが、作者の腕の見せ所ではないでしょうか?
典型的なパターンに収めて、体裁を整えるのは、避けるべきだと思います
潜在意識とタイトルが付いていますが、それを根拠にするとしても内容が薄いです
687:名前はいらない
09/05/17 13:55:56 05rVWf20
「僕の理由は」
自分が生まれたその訳を
宇宙が生まれたその後を
膨張と収縮
次元 時間 無限?
偶然 必然 探索
未確認生物 それは人間
生まれ やって 死んで 終わり
それだけの存在なのか?
子孫のために自分が有るのか?
膨張と収縮
次元 時間 無限?
偶然 必然 自分 存在 探索
燃え落ちるロケットの破片 追いかけて
未確認生物 それは人間
生まれ やって 死んで 終わり
それだけの存在なのか?
子孫のために自分が有るのか?
君を呼ぶ声はまだ聞こえない
688:名前はいらない
09/05/17 14:10:23 YKiHmlm5
『メリハリ』
自転車で砂漠を走る
昨日からあまり進んでない
いいかげん飽きた
だから自転車捨てて
徒歩にした
夏は夜長に壺作り
べたつく手で顔を掻いたら
なんかかぶれてしまった
完成には程遠かったから
ぐちゃぐちゃに
してやったのさ
砂漠に壺に
俺は土関係に縁がある
土木の仕事に就いてみたが
怠け身体の俺には
やっぱり合わなかったよ
そうだ 砂漠も壺も
途中でやめてるんだよな
出来るわけがないんだよ
秋は気長に
職を探すことにした
まだ春だけど
689:名前はいらない
09/05/17 15:32:28 +4+bnhG/
>>605
>556は連投なので外します。
>606 >617 >630 >633 >634
>640 >641 >644 >646 >656
>661 >663 >665 >666 >667
>668 >670 >672 >674 >679
>687 >688
再評価>>464
690:死ぬにはちょうどいい ◆tidcFTBNVI
09/05/17 16:12:49 87be+x0I
今から酉つけてみようかな・・・
ちなみに>>673と>>678と同一人物です
人間は動物か
ギアナの高台には少年が座り、
ほえ、食べ、飲み、寝ている
僕は少年と代わりたくはない
僕は動物なのだろうか
人ではない生き方は
どんなものだろうか
裸になって一人ぼっちになって
群れから離れ子羊になって
楽しいのだろうか
一人になりたいのか
動物になりたいのか
一人になれば動物になれるのだろうか
人間は最低の方法で
動物から脱出した
今僕達は生きているのか
本当に生物なのだろうか
何よりも偉いのだろうか
生きるだけなら
情報はいるのだろうか
セックスをして
すぐに命が果てる
それでもいいんじゃないのだろうか
それが動物じゃないのだろうか
人は動物じゃない
最高の言葉だ
最低の言葉だ
691:めいどう ◆plpEJpnx3w
09/05/17 16:36:41 m2D8+3Pp
>>661 D+
平易ながらも適切な表現を用い、
「知らないけれど」→「心に残る」オーロラを表現した良い詩ですね
「ディスクリート~極冠域オーロラ」のように詳細な単語を
アクセント代わりに用いて、読者の意表を突くセンスが素晴らしいと思います
>>663 C-
個人の鬱屈した状況が巧く表現されていると思います
特に、「ニュース番組と討論番組が怖いのさ」は適切な表現で
思わず唸ってしまいました
一節から最終節直前まで、個人の視点に固定されている点もプラスです
>>665 D+
まるで暗号のような詩ですね
しかしそこが良い点だと思います
「よこに~たてにだよ?」を付け足すことによって
読み手側の発想を、より広げる方向に推し進めているところに
キュートさを感じます
>>666 C
内面を取り扱っている割に、深刻にならず、サラッと読み流すことを許している。読み手への気遣いが感じられる、優しい詩ですね
駄洒落交じりのタイトルもそうですが、間の抜けた表現も良い味を出していると思います
>>668 D+
問いかけと告白に徹して、自己完結している点が気になりますが
良い詩ですね
一節の「シェイクスピア」から、懊悩する途中経過を経て、最終節で「シェイクスピア様」と尊称が付加されているところに、物語性を感じます
二~五節も生身を感じさせない物語調に描かれていて、一貫性があります
>>670 D+
本文が綺麗に完結しています
確かに、この詩にタイトルを付けてしまうと、読み手の想像に制約がかかってしまい蛇足になってしまいますね
だからこそ、挑戦して欲しい
読み手としてはそんな気もします
692:ロエン君
09/05/17 16:56:21 YmmZY2vC
>>672
子供いてもネットでオナニーとかするのか?ってのがおもしろいね?
俺はオナニーしないから、いつでもお父さんになれるぜとか
考えてたけど、そんな至らない私の想像すらぶっとばす詩ですね。
いろんな父親が世の中には存在するんだなって
思い知らされました。>>672さんのユーモアたっぷりの詩は
共感できる部分もあり、男なら惹かれる部分があるのではないでしょうか
洗濯物のお手伝いをしっかりしてるとことかえらいなぁって思いますよ。
評価C
693:名前はいらない
09/05/17 17:31:16 05rVWf20
>>691
褒められて伸びるタイプの私にとって、嬉しい言葉を頂きました。ありがとうございます!!
CからBへと評価が上がるよう、努力したいと思います(」゜□゜)」!!!
694:ロエン君
09/05/17 19:14:09 YmmZY2vC
未評価
>>689
>>606 >>617 >>630 >>633 >>634
>>640 >>641 >>644 >>646 >>656
>>667 >>670 >>674 >>679
>>687 >>688
再評価>>464
695:名前はいらない
09/05/17 19:31:02 Ii50/hTn
>>464
読んでもらって感謝しろE
696:名前はいらない
09/05/17 19:52:03 CvXY5/uq
>>606 「ダウンバースト」
下降気流ですね。
>人を愛することとか
> 大切なものを失って
> 悲しいとか思ったり
とかとか使いすぎ
> 細くなっていくのが分かる.
「が分かる」は蛇足ね。大した情報提示にもならないし、リズムを崩すだけです。
他にも色々とクールな雰囲気を出そうと模索しているのがうかがえますが、どれも大した効果は上げられていないみたいです。残念。
D
697:さみだれ ◆n.DUTbwJIc
09/05/17 20:05:16 54ygOqEq
「ライラ」
心は鉛色の谷を見下ろし
今に砂漠の風に背を押されんとしている
あなたはひたすらに無垢であり
私の手を取って心から支えてくれる
魂が黄金の海原に流され
二度と帰らないその時まで
清められた小川を傍に
遠くからはコムメルシの音楽が聞こえる
心は掬い上げた水を口にし
いよいよ銀色の渡し舟が目の前に現れる
あなたは谷を渡るため
最後の手助けを私に施してくれたのだ
あなたのみが持ちうる私への心が
脈をうち、さらに深く呼吸する
銀色の舟は心をあの時の街まで誘い
そしてあなたはそこにいて
しかも私を抱きしめ
小さく微笑みかけてくださる
待ち人は帰った!
あなたのいるそこへと帰ったのだ
698:名前はいらない
09/05/17 20:17:38 CvXY5/uq
>>640 「かなしいね」
内向的な人間の負のオーラがこもった内向的な詩だと思った。
> 汚れは
> 夜中の公園に
> 放してね
道端で拾った汚れを捨て犬みたいにこっそり公園に放してこいという意味だと解釈した。けど伝わりにくいですよ。
あと
> 夢掴み働いて
とか
> 与えられた飯を
> 頬張るね
とか、いきなり日本語を崩したり雰囲気を壊す表現をピンポイントで挿入してみたりして個人的な味付けを試みていますね。
こういうのは読み手を置いてきぼりにするから共感を得にくいです。
もうちょっと読み手の事を考えた詩を書いて欲しいという感想を持ちました。
D
699:名前はいらない
09/05/17 20:38:25 CvXY5/uq
>>667 夢であってほしい
感性というんですかね、詩句の創出力は結構あると思います。
良質なイメージは散見されるのに
> 誰がどこで死んだとか
> 涙をするたびに忘れるだけのこと
これとか、全体的にあんまり効果を発揮できていない部分も創作の都合上で切り捨てられずにそのまま放置されているのが残念です。
終わり方は大好きです。
C+
700:野菜生活 ◆jWU.FEbXOc
09/05/17 21:02:15 tW4gfx5/
>>699
評価ありがとうございます。
>これとか、全体的にあんまり効果を発揮できていない部分も創作の都合上で切り捨てられずにそのまま放置されているのが残念です。
>終わり方は大好きです。
確かに、そこには違和感が生まれるかもしれませんね。
自分の中ではふわふわとしたこの詩の中にリアルさを出すために入れたのですがそれが仇になってしまったのかもしれません。
そこは頑張って他の素晴らしい言葉を考えてみたいと思います。
大好きって言っていただけて凄く嬉しいです。
以前、なんで俺は詩を書くのだろうと悩むようになり、それ以来詩が書けずにいました。
まあいろいろと自分で納得した上で1ヶ月半ぐらいの沈黙を経て書くことができた作品です。
(だからといって以前よりクオリティがあがった訳ではありませんが。)
やっぱりこうやって批評をもらえると嬉しいですね。
もうちょっと推敲してみようと思います。
もしよければでいいのですが、他の方からもたくさんの意見をいただきたいので、再評価お願いできないでしょうか?
701:名前はいらない
09/05/17 21:06:12 W1i+wtCZ
>>695無効
702:名前はいらない
09/05/17 21:34:10 CvXY5/uq
>>687 「僕の理由は」
電子的なリズム感のある詩だなと思いました。割とこなれた感じもします。
疑問を繰り返して宇宙的な展開を見せて
> 君を呼ぶ声はまだ聞こえない
で締めていますが、このオチはどうでしょうかね。
「君」がまだ自分の存在理由の考察に至っていない人たちを指すのなら、ひょっとしたら彼らを啓発する文句なのかもしれないと思いました。
けれどもそういう一文は無くてもいいですね。
D+
703:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/17 21:38:42 IIzbV6sN
>>667
一連で、死んだ夢を見てそれがどうでもいいと笑えるとは、どういう太い神経の持ち主か、達観してるのか、
とか、あまり共感できないかも、と思いつつ読み進んだのですが、予想を裏切って、さらに描写が細かく、
説明がされたので納得。こうやって、大枠を示しておいて解釈を記述していく、という詩は、あまり目にかかった
ことがない。それが良い点も、悪い点もあって、良い点は読者に深い読解を促すこと、悪い点は焦点が
ぼやけがち、ぶれがちな事、だと思った。さらに、内容が難解で、僕がやっとの思いで解読した内容を
記述しますと、臨死体験の詩であり、死んでいた間は、時間が止まるので永遠とつながり、その感動の気持ち
を詠んだ詩、ということになります。失礼ですが、まだまだ推敲の余地が全体に渡ってあるのではないかと、
感じました。それは、一本の筋を通すような作業であるべきだと思ったのです。このままでは、印象に残り
がたいような気がしました。小さな個人にとってだけ、大きな事を述べるには、もっと大きな物の助けを
借りるのが、一番で、だから宗教が生まれるのかな、と思いました。C-
704:チロル
09/05/17 22:00:47 BdLQfFDi
「生存意義」
訳もなく切なくなるよ
一瞬何かが心に差し込む
細胞と細胞の小さな隙間に
入り込んだ何か懐かしい香りの糸
会ったこともない人に会おうとして
僕らは手を伸ばしたんだ
呼ばれるように歩いて歩いて
空に浮かぶ
星でも雲でもなんだっていいけど
何のために生きているんだろう
何のために生きるんだろう
何も見えない空間に
飴玉落として
割れた
訳もなく泣きたくなるんだ
何のために生きているのか
わからなくなる
答えのない問いばかりを
求めて求めて
見つからなくて
僕らは宇宙を彷徨った
705:名前はいらない
09/05/17 22:23:11 dCiYv2Is
あの頃のような虹をと
待つ
亡命者となりました
空
いつまでも青く
揺らめきながら
雨降らし
それは詩と
似ていたの
虹
探す
亡命者
706:名前はいらない
09/05/17 22:41:52 Or3hfZ5n
「ある日の欲情」
うちわを片手に
汗ばむ肌
黒髪がふわふわ浮かぶ
きみは目を細めながら
虫取りアミをもった
子供たちがはしゃいでいるのを
みていた
風鈴の音とセミの鳴き声が
沈黙をすりぬける
黙々とぼくは
ハワイアン・ブルー味の
かき氷を食べて
きみの薄紅色のほっぺを
みてた
赤色の液体が
一気に循環する音が
聞こえる
スプーンをにぎり
そこに映った
ぐにゃりと曲がっている
自分の顔をにらみつける
真夏の暑さが
じりじりと
ぼくを浸食する
だけどきみは
容赦なく
こっちを振り向いて
笑った
707:名前はいらない
09/05/17 23:01:35 CvXY5/uq
>>464 (特に題は無い)
気心の知れた女性をからかう子供のように無邪気な調子から始まって
過去を持つ女性の人間性や涙を流す様を印象的な語句を使ってシニカルに表現し
女性が自分から離れていった時の喪失感や自己嫌悪を突然調子を変えて挿入する
そしてやっぱり元の調子に復帰する
結末が
> 俺は「そうだな」と嘘泣きしては仲間の帰還を祝う
となっている事から、
・たぶんこの女性はこうして何度となく恋に失敗して男にぶちまけている事
・男も似た者同士である事
・女性の愚痴を聞いて一緒に嘆くふりをして内心戻ってきたのを喜んでいる事
などの情報を提示してオチにしている
感想としては、なんかこいつらフラグ立っているみたいだけどひっつけよイライラするわ的な。
なぜだろう、男が受け身すぎるせいかもしれない。
電光石火~のくだりで強烈な喪失感を味わっている男の内面が提示されているだけに、最後の結末でそれが今まで何度となくあって、今回も結局頭に戻っただけですよと提示されたので男に対する怒りを覚えた。私がラブコメ脳なのかもしれません。
女性の表現に関しては成功していると思う、可愛く思えてきた。
B-
708:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/17 23:36:10 IIzbV6sN
>>617
僕と君との関係を述べるのが主目的だと思いました。それ以前の言葉に、インパクトがあって、重厚さをかんじるので、
(アンティーク、純銀、老人)比喩として使っているんだったら、もう少しラブ的な雰囲気を漂わせてみた方が良いんじゃ
無いか、と思った。最後は、憂鬱のスープ、と直接書いてしまった方が僕の好みではありますし、スッキリするんじゃ
ないかなと思いました。D+
>>630
あり得ないような情景が僕の好みと丁度合いました。飛翔の手段を書いた方が良いんじゃないかな~と、思い
まいした。こぶも突然なので、びっくりしてしまいます。クラウトロック、一度聞いてみたいです。この詩の雰囲気
の曲なら、きっと素敵。C-
>>634
なぜ私は水にこんなにこだわるのか、なぜ私は朝顔に代弁をさせているのか、僕ならそんなことをこそ知りたい。
水についての、博学的総記的知識増強を求めている訳じゃないし、旦那様、に頼んでいるところが、唯一この詩
で注目すべき所と呼べるんじゃないか、と思いました。D
709:名前はいらない
09/05/17 23:52:11 Dvsz5kHJ
>>633
擬音のどべっという音が印象的で、澄んだものとの対比がよりいっそう
鮮明になっています。川には流れて澄んだところも濁って澱んだところも
すべて備わっています。そして、淀みたまった部分に古いものがずっと
そのまま残っている(保存状態もよく!)のも心の中と同じだと読みながら
イメージをふくらませることができました。さしずめ私の淀んだ部分には、
いつの間にかなくしたガラスのおはじきなどが入っているのでしょう。D+
710:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/18 00:00:29 VWEOoP+f
>>640
全体が、自虐的な皮肉で出来ているように見受けました。そんな皮肉を言わせる何かは、何でしょう。悲しみの
源になっているのは何なんでしょう。悲しみ、という感情は、他の感情と関係があって、喜怒哀楽といいますが、
その一面だけで覆われているので、表層的な感じがしてしまいます。最後の連で、かなしいのはわたくしであり、
私という存在がすべてかなしいという要素で出来てしまっているから、と分かったつもりですが、それはかなり
気の持ちようにも依るんじゃないかな~、結局何を言いたいのか分からない、と、私は感じてしまいました。C-
>>641
ちょっと失敗というか、整合性のない様に思える箇所もありますが、全体を通してメッセージが一貫していて、
非常に引きつけられるし、共感できる。歌詞として考えた場合も、かなりノリの良いハイテンポな曲に仕上がりそう
で、いいと思う。精神がロックで、嘘がないのが良い。多数の人に届くと思う。B-
>>644
べたべたしないし、非常に完成度が高い。なにより、独創性にあふれている。構成のうまさ、そして感動を与える
言葉。きみへ、という出だしは完璧。さびしさに対する形容も、すばらしい。終わりも上手い。自分という物と、
この詩の距離感が、近い、そして透明な感じがする。この詩はすばらしいと思う。B+
711:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/18 00:05:47 VWEOoP+f
>709
どぺっという擬音は、柳瀬尚紀先生の、『ユリシーズ』の翻訳から借りた物でした。だから私の手柄でないのが
かなしいです。評価どうも、ありがとうございました。
712:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/18 00:09:39 VWEOoP+f
コロッケ
コロッケ
ほくほく
あつあつ
草履型
闇の中に輝くコロッケ
光の化身であるコロッケ
主成分はじゃがいも、ひきにく、たまねぎ、パン粉、卵
空飛ぶコロッケ
宙に浮かぶコロッケ
水中を泳ぐコロッケ
みんな大好きコロッケ
713:名前はいらない
09/05/18 01:04:56 +AN4UN2+
「夜が通り過ぎる」
彼は丸い四角の中心にいる.
彼は熱い氷山に埋もれている.
決して誰にも触れられることは無い.
僕はいったい何処にいる?
誰かが決めたルールに
従ったまま分かりやすく
姿さらしていないかい?
彼は昨日を過ごしている.
彼は明日を生きている.
決して今日に捕らえられることは無い.
僕はいったい何をしている?
長い長いレールを
前後も見えないコースターで
転がっているだけなのかい?
あぁ 夜が通り過ぎていく.
丸い四角は角が取れ
氷山はどろりと溶け出す.
昨日のことも忘れ
明日のことも考えず
ただ今日をやり過ごすだけの
一日が始まったらしい.
あぁ夜が通り過ぎていく.
714: ◆uBMOCQkEHY
09/05/18 01:52:50 3oGIL6Bi
「戯れ」
白化粧した 手のひらはもはや
見えない程先へ
怖いあの日の夢を
あの日僕が見せてあげられたら
距離は詰められたのか
目が開かない 足が出ない
ただ信じられずに
自分の存在に甘えた落日の夢
今なら軽い 重みと、後の慰め
成り下がる未来
言葉のみのゲルニカ
大した緊張感も無い
名札つきの骨格には
自作の皮膚はうまく合わない
目も開けずに 足も出さず
ただあの日を見た
足跡を繋ぐ 続くだけ全て
715:名前はいらない
09/05/18 12:22:24 k4CD/0nN
「初夏の出来事」
目から火が出た
あれは確かに火だった
いや、火でもUFOでもそんなことはどうだってよかった
俺の体は一体どうなってしまったんだ
まるで宙に浮かんでいるような浮遊感
それでいて海に沈んでいるような圧迫感
心臓はばくばく脈打って
クリオネみたいに透けて見えそう
全身を駆け巡る快感に息も絶え絶えだ
あれは数分前
確か俺は田植えを終えたばかりの
戦争を経験したことなど微塵も感じさせない平穏な田舎道を
自転車を漕ぎながらすいすい走っていた
すると向こうからセーラー服の子が同じ型の自転車を漕いでやってきて
風と戯れる無邪気なスカートの端を押さえながら
なぜだか俺を睨んで通り過ぎていった
可愛い娘だなと見とれていたら
そのとき突然凄まじいインスピレーションが頭に浮かんで
気がついたら俺は田んぼの中で
泥にまみれていた
泥詩人(マッディ・ストリーキング)
再 降 臨(リベンジ)
聞こえる、俺には聞こえる
光と共に未来からもたらされる鼓動のリズムが
聞こえる、俺には聞こえる
闇と共に過去から忍び寄る軍靴の足音が
全身に濃縮された泥の天然エッセンスを配合して
高鳴る胸は天空に向かって火を吹き機関銃を乱射しまくる
ついさっきまで俺の中に確かにあった色んな計器は
悪いな、みんな針が振り切れちまったぜ
ひぃぃぃぃぃぃやぁっほぉぉぉうっっ!!!
自然の意思に逆らう野獣的な跳躍力で
ついでに人間の領域をかるく超えてやった
焼きたてのアスファルトを泥の足で蹂躙する
そして見る者を狂気にさいなむ疾風のごとき速度で
国道を東へ全力疾走するのだ
走れ、泥詩人!
復活した俺様を止める者はもはやいない!
全国の婦女子諸君をお家に引きこもらせろ!
走れ、泥詩人!
今行くぞ、お前の町へ!
ああ、かくして来たるべき暗黒は
見えぬ所の歯車の重なりによって
再び動き出したのだ
頼まれてもいないのに己のボルテージのみを全開にして
うねる四肢には生々しい泥の筋肉をまとい
物理学的にも美術的にも醜悪な野獣が
今、この地球を精神的に苛みつつ
お前の町に笑顔で「ただいま」を言うために走っている!
716:名前はいらない
09/05/18 12:40:44 nW3GCjVx
未評価
>>694
>>646 >>656 >>670 >>674 >>679
>>688 >>697 >>704 >>705 >>706
>>712 >>713 >>714 >>715
717:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/18 13:03:40 VWEOoP+f
>>464
1行ごとに、意味の区切りがあって、それが発展していく様子は、とても面白い。そして恋をして、みにくい、かなしい私
の心(ですよね?)が変わった。しかし、恋愛は気持ちを変えても、それを長続きさせるのは自分しかなくて、罪という
過去と、人間原理に支配されてしまう。恋を中心にして、人間の姿を描き出そう、というのがこの詩のねらいだと
思いました。ただ、個人的好みを言えば、顔の色で表現するより、もっと他のエピソードなり、描写なりで同じ事を
言ったら、もっと人を引きつけられるのでは、と思いました。あと、黒人に対する配慮はどうなのかな、ということが
気になりました。C-
718:ポエム田ポエ子 ◆k7FbTvUf9k
09/05/18 18:11:07 unBK//gd
>>646
アジっているようでいて実は世界を中空に放つだけで何も別に読者にさせようとはしていない
ようでいて実は人間の非野性っぷりに気付け!真実を求めよ!とアジっているような気もするがよくわからない。
こういう固くてかつ悪分風の文体はもっと丁寧かつ飛躍過剰に書けば面白くなる。
この詩の場合はただ単に読みにくいだけだ。E+!
>>656
よくある詩。
頭の中だけで作っているから大袈裟な生命賛美や何もするつもりないくせに「きっと!いつか!」といった無責任な口だけに走りがち。
最後の「花」が既存の表現媒体からのイメージに頼りきって咲くさまも寒々しい。
素人乙!まずは素人を脱却し、素人以上最悪のE評価をめざせ!D!
>>670
なんにもないところにお山が出来つつある。
それだけだが、このシンプルさは潔い。
タイトルの空虚さも際立つ。
ただ、擬音が弱い。弱すぎる。
シンプルさは保ったままで、空虚から造形に至る擬音が命を懸ける勢いで描き込まれていたら、
この詩は生命を得ただろう。D!
719:ポエム田ポエ子 ◆k7FbTvUf9k
09/05/18 18:23:01 unBK//gd
>>674
タイトルが見たい。この詩は、タイトルがとても見たい!
とってもよかったです。
それだけ言って私はこの詩は五段階評価しない。
タイトルがないからだ。
>>679
面白い。
バラバラにして各パーツを見ると面白いものは何もないのに、
それらが組み上がるさまが重層的な表現を生み出している。
656とは正反対に「いつか! きっと!」に種のあるパワーを感じる。
それはたぶん作者の実感が比較的客観的にそこまでに描かれているからだろう。
「宗教」の次に「会社」を出して来るところにはニヤリとした。偶然なのかもしれないけど。
残念なのは読者に要らぬ混乱を与える構成。
「平坦な人生も悪くない」と始めるておいて
「なんだよ結局お前も平坦じゃない人生を送りたいんじゃねーか」と言われてしまう作りになってはいないか。
オレにはこのままの「もがき加減」がよかったけど、
もっと語句を統一するなりわかりやすくする配慮は必要かと思う。C!
>>688
砂の上をチャリじゃ走れねーだろ!
ってツッコミ入れかけたら早々にやめやがって呆れていたら
どういうセンスなのか壷を作りはじめてびっくりしていたら
よくわからん成り行きでめちゃくちゃにした上「土に関係がある」と
なんだかミステリアスなことを告白されてその後すぐにそれも無しにされてしまって
何も産まないひとりごとを聞かされたかと思ったら
最後に気の長い某他人の生き様を見せつけられて爆笑した。ありがとう。
掲示板のジョーク書き込みとしては面白かった。
詩としてはべつに暗誦してまで楽しみたくはないけど。D++!
720:名前はいらない
09/05/18 18:44:56 Z7bySOqb
初めて創りました。よろしくお願いします
仮タイトル『出口』
作:g.e
何について悩んでいるのかすらも分からない
胸の奥底には奇妙な靄がかかる
しかし不思議といやな気分ではないく、むしろ浮遊感がある
後、少しで底にある何かから開放されそうだ
抜け出すための鍵は意外な所に出見つかる
常に日常生活の中に扉と鍵は存在していた
今、全ての謎から開放される
しかし、また新たな靄が生まれる
何について悩んでいるのかすらも分からない………
721:名前はいらない
09/05/18 18:49:35 Z7bySOqb
>>720
抜け出すための鍵は意外な所に出見つかる
↓
抜け出すための鍵は意外な所で見つかる
ミスりましたm(_ _)m
722:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/18 18:58:15 VWEOoP+f
>>720
あなたが、何かか、何でもない物に付いてか、悩んでいる、ということは分かりました。(私は、おそらく自分にまつわる
事なんだろうな、くらいの推測はします)。そしてこの詩に固有の、浮遊感、そこをもっと細かく描写して、どんな気分なのか、
底にある何かは何か、といったことをもっと表現することで、あなた固有の詩という物が生まれるのだ、と思います。
扉や鍵については、具体的に言及しないと、あってもなくても変わらない、といったことになってしまいます。私も
半年ほど前に初めて詩を作りました。みんなに嫌と言うほどたたかれました。D-
723:ロエン君
09/05/18 19:24:08 2pdkVXc0
『輪廻』
弟が青春を目の前にして散った
母の悲しみは計りしれない
長い年月が悲しみを溶かしてくれるけど
心の隅にはやはり弟のことが忘れられない
でいる。いや、忘れたくない。
私は結婚し、子供を産めるようになった
母に、元気な男の子を見せてあげたい
もう一度、青春を・・・。
という、かすかな希望を胸に。
子供を産みつづけた。
女の子が3人になりました。
ごめんねお母さん、男の子の顔は見せて
あげられないかもしれないけど
男勝りの元気な女の子が3人もいます。
私は幸せの尻尾をつかんだ気持ちです。
降り止まない雨が母の心を穿っているのでしょうか?
それは、私にもわかりません。
だって、自分が腹を痛めて生んだ子を
失うだなんて、考えたくもないから。
今が幸せならそれでいい。
それでいい。
724:ロエン君
09/05/18 19:40:51 2pdkVXc0
未評価
>>694
>>697 >>704 >>705 >>706
>>712 >>713 >>714 >>715
725:名前はいらない
09/05/18 20:31:05 Z7bySOqb
>>722
勉強になりますm(_ _)m
今この詩を再構築しているので、完成したらまたよろしくお願いします
726:ロエン君
09/05/18 21:02:12 2pdkVXc0
>>697
ハナミズキの2番の歌詞みたいな詩ですね。
心象風景の描写も美しく描かれていると思います。
彼が用意した銀色の船は時さえも自由に渡る
ことができたのでしょうか、川を渡れば
帰りたかった、都会生活の頃に自分をいざなって
くれたという風に、読ませていただきました
解釈に誤りがあれば指摘してください。
評価B
727:ロエン君
09/05/18 21:12:31 2pdkVXc0
>>704
>訳もなく切なくなるよ
>会ったこともない人に会おうとして
寂しさを表現しているのですね。
あなたの今おかれている状況が孤独に苦しんで
いるというのが読み取れます。
>何のために生きているんだろう
>訳もなく泣きたくなるんだ
お若いのでしょうか、それともルーチンワークの
サラリーマンの方なのでしょうか、それとも
ご老人なのでしょうか、この3者のいずれに該当
しても、上記のような、生きる意味を問い掛けず
にいられなくなることがありますよね。
人間ですから、おそらく、あなたは人に感謝されたり
ありがたがられるといったような人との
つながりが希薄なのだろうというのが読み取れます。
ボランティア活動でもなさると、いいのではないでしょうか
>見つからなくて
>僕らは宇宙を彷徨った
答えを見つけられなくて、夜空を眺めては
遠い宇宙にまで思いを馳せ、宇宙の神秘に答え
を求めたのですね。
でも、あなたのもとめているものの答えは
あなたのすぐそばにいくらでもころがって
いたりするものですよ。
しばらくあっていない祖父母に会いに行ったり
お墓を掃除しにいってみてはいかがですか?
728:さみだれ ◆n.DUTbwJIc
09/05/18 21:13:21 TaEBAfib
評価ありがとうございます。
ライラとは受胎の天使のことです。このタイトルにすると死んだ私が彼(又は彼女)のもとに帰るというようなものになります。
本当はタイトルをつけるのに躊躇いました。
この詩にはいろんな解釈が浮かび上がるからです。
ロエン君の評価もそのひとつだと私は思います。
それでは失礼します
729:ロエン君
09/05/18 21:16:22 2pdkVXc0
>>704
評価C
730:ロエン君
09/05/18 21:24:12 2pdkVXc0
>>705
>あの頃のような虹をと
>待つ
>亡命者となりました
派遣切にあったのでしょうか?
無職人=亡命者という比喩でしょうか
>空
>いつまでも青く
>揺らめきながら
>雨降らし
>それは詩と
>似ていたの
見上げた空の景色がいつか読んだ詩の
ようだったのですね。
>虹
>探す
>亡命者
いつかの詩のような空を見て
空から少し元気をわけて
もらったのでしょうか
就職活動を再開したのですね。
と解釈させていただきました。
評価C
731:ロエン君
09/05/18 21:35:40 2pdkVXc0
>>706
「ある日の欲情」
>うちわを片手に
>汗ばむ肌
>黒髪がふわふわ浮かぶ
>きみは目を細めながら
>虫取りアミをもった
>子供たちがはしゃいでいるのを
>みていた
夏の日の景色の中に
愛する女性の姿を見ていたのですね。
>風鈴の音とセミの鳴き声が
>沈黙をすりぬける
>黙々とぼくは
>ハワイアン・ブルー味の
>かき氷を食べて
>きみの薄紅色のほっぺを
>みてた
二人には会話もなくセミの声と風鈴の音だけが
耳に入っていたのですね。
その沈黙の中、愛する女性にひそかに欲情して
いたのでしょうか
>赤色の液体が
>一気に循環する音が
>聞こえる
自己の欲情を表現したのでしょうね。
>スプーンをにぎり
>そこに映った
>ぐにゃりと曲がっている
>自分の顔をにらみつける
スプーンと自分の性器をかけてみたのでしょうか
自分の顔をにらみつけている
彼女を思い出し自慰行為にふける自分に対する
嫌悪を表現したのでしょうか。
深読みしすぎて勝手にシモネタに走ってたら
ごめんなさい。
>こっちを振り向いて
>笑った
自分が欲情しているのに気づいてか気づかずか
その女性は笑って許してくれているのが
救いですね。その女性のやさしさが伝わってきます。
評価C
732:ロエン君
09/05/18 21:41:44 2pdkVXc0
未評価
>>724
>>712 >>713 >>714 >>715
>>723
733:ロエン君
09/05/18 22:08:56 2pdkVXc0
>>712
草履型
の一行におもわず笑いました。
楽しい詩ですね。
子供の絵本とかにぴったりな詩ですね。
雑草さんの今夜のご飯はきっとコロッケ
だったんですね。
評価C
734:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/18 22:12:50 VWEOoP+f
>>733
評価ありがとう。コロッケは好きなんです。もう一個とおおおー。
735:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/18 22:13:31 VWEOoP+f
アンセム・オブ・コロッケ
コロッケは何も言わない
紙を敷いた皿の上に山となっているだけだ
コロッケは何も言わない
私を食べよとも、私はおいしいよとも
湯気を出しているのに触ったとき、その熱き身体に私は驚く
コロッケの腹の中は白い
いいやつだ
そんなことを考えてる私は涙が出るほど嫌なやつだ
コロッケは何も言わないが
私だけの愛をそっとささやく
いただきます
736:g.e
09/05/18 22:13:51 p7yiLCmD
「靄越し」
何について悩んでいるのかすらも分からない
胸の奥底には奇妙な靄(謎)がかかる
人と話ている時も
TVを見ている時も
寝ていてる時も
とにかく考え込んでしまう
しかし不思議と嫌な気分ではないく、どことなく浮遊感がある
自分が自分でないような気がする
もう自分自身、何処にいるのかも分からない
むしろ赤の他人では無いだろうか?
この感覚はいつも些細なことから始まり、些細なことで終わる
今回もまた、限りなく終わりに近づいているような気がする
しかし目の前に大きな扉があり、抜け出すことが出来ない
きっと鍵(ヒント)が必要なのだろう
ある日、朝起きて顔を洗っていたら、偶然鍵を見つけた
鍵はみじかな所にある
常に日常生活の中に鍵は存在しているのだが、自分に靄がかかりと見えなくなるのだ
僕は、今朝見つけたばかりの鍵を握りしめ、扉の前に立つ
勢い良く扉に鍵を差し込むが、扉は開かない
どうやら鍵は違うものらしい
本当の鍵は見えるようになるだろうか?
今回は終わりがないような気がする
どうしてだろう?
永遠にこのままでも良いような気がしてきた
何について悩んでいるのかすらも分からない
胸の奥底には奇妙な靄がかかる
人と話している時も………
737:ロエン君
09/05/18 22:13:59 2pdkVXc0
>>713
ミスチルの未来みたいな詩ですね。
サビ部分の自分がAメロ部分の自分を向かえに
行くみたいな展開がそっくりだと思いました。
彼に例えられた、とらえようのない自分が
等身大の自分と重なって退屈な次の日の朝が
はじまるのを嘆いているサラリーマンの
姿が私の目には映りました。
評価C+
738:ポエム田ポエ子 ◆k7FbTvUf9k
09/05/18 22:19:18 unBK//gd
>>712
なんだこりゃ!
シュールで面白いのギリギリ手前って感じ。
シュールなようでいてひとつひとつの表現が常識的すぎていて白ける。
「ほくほく あつあつ」「闇の中に輝く」「光の化身である」等。
「草履型」とか身も蓋も無いし。
後半は状態の説明しかしていないし。
ただそれらがコロッケにかかっているのが普通ではないんだけど、
こういうのはコロッケをことばの力で異様な物体に変化させられる匠の技
もしくは常識をふっ飛ばすほどの天性のセンスがないと、ちょっと。
まずは林檎をお前なりに描写するところからやれ!D!
>>713
架空(だよな?)の「彼」を理想として、
それと自分とを比較して歎く試み。
きれいにまとまっていて読みやすく、好感は非常にもてる。
相反する属性のものを同居させて安易なイメージを拒否する技巧も効いている。
「あぁ、夜が通り過ぎていく」という感情は平凡。
それだけに多くの読者の共感は得られるだろうが、個人的には退屈。
そこらの表現がストレートすぎて結局よくある立体感や質感に乏しい詩にとどまっているからだ。
歌詞だとしてももうちょっと感じさせてBABY!C!
739:ロエン君
09/05/18 22:19:31 2pdkVXc0
未評価
>>732
>>714 >>715
>>723 >>735 >>736
740:ポエム田ポエ子 ◆k7FbTvUf9k
09/05/18 22:22:54 unBK//gd
ふぅぅぅ…かぶった。
↓これでもくらえ!
741:ポエム田ポエ子 ◆k7FbTvUf9k
09/05/18 22:23:56 unBK//gd
「菌だろ」
みんなさぁ
おパンツ履かせてハミケツさせたいだとか
抱き枕にしてあっちこっちに穴を刺し開けてあげたいだとか
後ろから前から液と液をとにかく混ぜあわせてみたいだとか
色々妄想してるみたいだけどドキンちゃんてアレ、菌だろ
しかもビフィズス菌とか乳酸菌とかそんな身体に優しそうなもんでもないよな
どう見たってあのオレンジ色は変敗してるよ
もう一日置いといたら魔界の生物とか湧き出しそうだよ
目の色だって異常だろ
綺麗すぎる色は自然界では大概毒物だって決まってんだよ
それ知ってて犯したいと思ってるんなら
それわかってて混じりあいたいって本気で望んでんなら
やらしてやんよホラ
突けよ前から後ろから
液と液を混ぜあわせてやられろよ
偉いだの尊敬するだの思わねーよ
さっさと死ねよ
ドキンよりキモいよお前
うちの前から消えろや
っていうか死ぬ直前に謝れ
世界に謝れ
妄想の世界に生きてゴメンナサイってな
本当の世界を最期に知りましたってな
そして痛がれ
742:ロエン君
09/05/18 22:30:24 2pdkVXc0
>>715
比較的おだやかな初夏の田舎道
の風景から急に別人格に
入れ替わり、別のタイトル宣言
とともに、新しい詩がはじまる
展開はおもしろい。
>ひぃぃぃぃぃぃやぁっほぉぉぉうっっ!!!
っていいながら泥詩人が
俺の町に来たらやだなって思いました。
これは笑える詩に分類していいんですよね。
なんか女性に危害を加えるような設定のキャラ
ってのが気に入りません。
評価D
743:名前はいらない
09/05/18 22:32:02 NenwPTQD
「裏通りのラーメン屋」
でかいナルトがのっている特製ラーメン
裏通りのラーメン屋
特に賑わってる訳でもないけれど
固定客は居る
メニューは少ない味付けは素朴
これが結構イケル
でも友達は馬鹿にする
駅前のレストランのほうが
きれいで、おしゃれで、流行っていて断然いいね
今につぶれるぜ あの店
そんなことあるもんか
客が少なくたって
俺はここがイイここがイイのだ
お前になんか分かるもんか
ある日、突然ラーメン屋が消えた
代わりに出来たのは お姉さんが出てくる大人の店
タナゴはオオヤに勝てないんだって
ほれみろ 友達はいう
うるさい!うるさいよ!
駅前のレストランなんか死んだっていかない
いくもんか
744:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/18 22:33:35 VWEOoP+f
>>736
謎だったんですね。ちょっとSFチックな感じも受けました。鍵を見つけることが、重要なことで、何か変な感じがある、
それが気になって仕方ない、成長ととらえてしまうことも出来ないし、現代的な一般的神経症とも違う気がする。
人生に対する倦怠?かな?それとも、アイデンティティ的なものか?ちょっと分かりません。こうやって、僕は
あなたと謎を共有したつもりです。ただ、自分について何か述べたいときは、何か他の物を描写することで、
無意識の状態が反映されるのです。そう言った、謎の感覚というのが、自分に固有な、表現するときの
核として、つきあっていく物なのでしょう(もちろんそれはあなたの一部分でしかないのですが)。D+
745:名前はいらない
09/05/18 23:28:41 HZYA/Hs5
>>707
>>717
評価ありがとうございました
746:名前はいらない
09/05/18 23:31:50 8T9+EMme
>>719
レスありがとうございます。タイトルは仮題として【=空白】とさせて頂きます。
747:九泊 ◆989TPMAeqo
09/05/18 23:38:11 vIGeaXWa
なんか久しぶりに来てみたらアンダーさんが丸くなっててワロタ
『中学生の頭上で蝉は鳴く』
3Capoはめたようなギターで
軽く歌えないほどの
夏がやってくる
駄菓子屋行くような年じゃない
流れるプールの真ん中で
取り残されてた僕じゃない
ジェットコースターもう乗れる
頭上で鳴くセミも
もう追いかけられない
夏が来る
僕のカルピスは原液の五倍
他のカルピスは原液の十倍
そんな夏はもう来ない
サイダー片手に
チャリンコ飛ばすんだ
行くぜ
綿飴からの脱却
コーヒーチャレンジ
タバコはまだ早い
みんなで囲む
線香花火が落ちるのを
そっと見守る
夏がやって来る
748:名前はいらない
09/05/18 23:38:14 8T9+EMme
>>730
評価ありがとうございます。サークル仲間と夢や現実などを語りあった頃の事でしょうか。夢は現実と釣り合わなく現実の姿を亡命者という言葉にしました。
749:名前はいらない
09/05/18 23:41:50 8T9+EMme
>>719 すみません。
『=謎解き』というタイトルにします。
750:g.e
09/05/18 23:59:27 p7yiLCmD
>>744
評価どうもッスm(_ _)m
この詩はYMOの中期の暗いサウンドをイメージして書いたもので、元々は歌詞を作ろうと思い書いたものなんです
靄(謎)は学生である僕がこのままだらだら生活していたら、つまんない人生で終わってしまうと最近考えていて、その時に生じるモヤモヤ感です
そのモヤモヤを無くすには鍵(ヒント)探すしかない。つまり自分のやりたいこと(夢)を見つけろってこと
けど、なかなか見つからず堂々巡りって言う自虐です………
あと一か所、誤字があったので訂正
常に日常生活の中に鍵は存在しているのだが、自分に靄がかかりと見えなくなるのだ
↓
常に日常生活の中に鍵は存在しているのだが、自分に靄がかると見えなくなるのだ
751:新人ナイフ ◆XBzaII/xfg
09/05/19 00:06:04 6Ui66CvM
>>710 ありがとうございました。評価乙です。
「無傷」
何回寝て起きても壁は灰色のままだけど。
つらいときはレモンの数を数えてるよ。
ときには少女図鑑を穴があくほど見つめたりして
コンビニに行っちゃあこっそりジャムパンに指をつっこんだりしてる。
プラスチックの期待はすかすかのばこばこで。
先生の樹脂製のお面だってひびだらけだし。
記憶はよそよそしい造語で埋め尽くされてゆく。
ぼくは旅する音だ。
どこか遠く知らない国で
生まれたばかりの黒馬が草原を駆けてゆくとき
紫の雷とともに轟く音だ。
752:名前はいらない
09/05/19 00:31:48 L8l8TSvP
「鯱と彼女」
閉じた水槽の中,鯱一匹.
斑が一つ塗りつぶされた.
後ろも前も涙で埋もれて,
誰かの背に触れた,今.
広い海原の底,鯱一匹.
疲れ果てて転げ落ちる.
まるでそれは枯葉の様,
夢幻? 夢現? 今.
真っ白な空の上,鯱一匹.
斑は太陽へ吸い込まれて,
いつかの水槽を思い出す.
大切な何かを, 今.
あの背中はいったい誰?
あなた,いったいだれ?
夢幻と夢現の朝.
鯱一匹 海岸に打ち上げられ
ただ涙を流して笑っていた,今.
閉じた世界は 例えどれ程暗くても
何よりも恋しいと気づいた,今.
あなた,いったいだれ?
あなた,たしかにそこにいた.
753:ヤタロク
09/05/19 00:33:00 KpTRTdSJ
「架空の住人」
霞が幽霊 鉛は幽霊
ベッドの端に住む幽霊
君が言うなら 君は幽霊
窓辺に居座る匂いは幽霊
薄暗いのは青色と藍色に見える
マーブルとは少し違うけど
輪郭が溶けていて でも笑っていて
ふわりとねちゃと 愛してくれる
幽霊は言う 言語を使う
生憎僕にはわからない
手が触れる 冷たくて
殺してみたくなってきた
ああ何故君は死んでしまったんだ
可哀想に可哀想に可哀想に可哀想だ
これだけ謝れば許されるだろ
落ちた足で踏みつけないで
寝ている腹にのしかからないで
耳元で死を囁かないで
わからないから
君が何を言おうとわからない
君が何であろうとわからない
愛しげに光る眼球が憎い
幽霊は幽霊らしく形を嫌えよ
頼むから朝が来たら居なくなれよ
さもないと首を絞めてまた殺してやる
陳腐な体だ
特徴なんてない
ありふれた四肢がありふれて居きる
開いたところで
いつも通りだ
くだらない営みの端っこが此処!
幽霊は詩を歌う 幽霊は居座る
枕元に住む ひとつの幽霊
幽霊は回線を 通過し電波になる
そして詩を書く そして詩を書く
幽霊は幽霊らしく 人は人らしく
無に還るために 詠う 永く
754:名前はいらない
09/05/19 02:01:11 bIqRysY5
「嵐の夜」
右から左へ
左から右へ
上から下へ
下から上へ
逃げられない
この場所で
聞きたくない
肉親の怒鳴りが
隅々に響き
突き刺さる
僕の胸に
気付けば
枕は濡れて
いつまでも
眠れない
これが悪夢と
誓っても
すぐに
目を覚まし
永遠に
眠れない
助けておくれ
ゴーゴーと鳴く
嵐よ
もっともっと
鳴いておくれ
嵐よ
心地よい
子守唄で
僕を包んでおくれ
嵐よ
755:名前はいらない
09/05/19 08:46:12 gJ9IwG+i
酸素だらけの海底
ばつらく足音のひどいエコー
偉大な教え、普通の行方、当たり前の事
頭を抱えながら
まるで錘を付けられた様に沈んでゆく
ここは赤子の居ない安眠室
自分のレントゲンを見つめ続ける
動かないなら
ここは不滅なんだ
ああもうクソ、朝だ
薄ら見える陽の光は随分とおい
起床と睡眠以外に何も
ただ繰り返す
消えてゆく足音の残響
普遍性についてどうか、不変な毎日
ここは大人達の安眠室
隠し続ける未来のレントゲン
動けないから
ここはずっと甘い罠
ああもうクソ、朝だ
転倒するほど無理はしない
転げ落ちてゆくほどの坂もない
やり過ごし方を考えやり過ごす
学び舎の鐘に吐き気催し
ずいぶん汚く悔やみ眠るだけ
ああもうクソ、朝だ
普通に普通の日常の歯車が錆びて
起床と睡眠以外に何も
繰り返した
起床と睡眠以外に何も
756:g.e
09/05/19 13:07:35 ukubj2Rq
二作目の作品です
タイトル『塊』
不意に目が覚める
何時間も寝てたような気もするし、数分しか寝てないような気もする
そしてここは何処なのだろう?
棺桶のようにも思えるし、鉄の揺り籠のようにも思える
周りの人は
本を読んだり
携帯をいじったり
化粧をしたり
している
何故かみんな無気力で、まるで死んでいるようだ
寝る前からだろうか?
起きてからだろうか?
頭の中に雑音が広がっている
この音は何処から発せられるものなのだろう?
上から聴こえてくる気もするし、下から聴こえてくる気もする
雑音の中に男の声が聞こえる
ボソボソと何かを呟いている
どうやら目的地を言っているらしい
しかし周りの人は誰も耳を傾けてはいない
理由はよく分からないが、体が心地よく揺れ眠くなる
目を閉じようとすると、急に扉が開き目が覚める
人が死んだように扉の方へ向かい、ここか降りていく
いや正直なところ、降りて行くのか、乗って来るのか分からない
ただ分かることは、いつか自分も扉の前に立つ日が来ると言うことだけ
これだけは何故か分かる
しかし今はまだ時期ではない
何故かこれだけ分かるのだ
757:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/19 14:14:41 Nc4ozZWg
>>723
ロエン君はこの詩に限らず、身近なことをお経を唱えるかのように発表しているが、確実に技法的にも精神的にも
上達していると思う。『輪廻』何て言う難しいテーマに挑んでいるのが好ましい。そして、内容も確かに人々の考える
輪廻を表しているようではないか。それは、全体で一つの作品として読める、と言う点で、細部のきらめきという点では
あまりないのだが、あまり器用な詩人ばかりでも、技術の鍛錬が出来ている、というだけになってしまう。その器用な
所を磨いてほしいと、ロエン君には期待する。C
>>741
オタクの末期的状態に対して、現実的という観点から批判を行っている。ドキンちゃんというのは、格好の例として
あげただけで、その他のアイドルに対しても同じ事を言っているだろう。僕はオタクではないので、オタクの人から
反論がないと、一方通行の叩きになってしまう。誰かいませんか。C-
>>743
でかいナルトという語句で、ラーメンに対する思い入れと、スペシャルなんだぞ、ということの描写になっていて、
技術的に上手い。人生に、かなり通じているのかそれともいないのかよく分からないけど、好きな物に対する
こだわり、と言う点で、自分を出していて、いいと思った。D+
758:名前はいらない
09/05/19 15:59:01 hFg8GTz3
ロエン君は確かにキモい面が非常に上達している!
もっと邁進してキモさの頂点に立ってくれ!
君しかできないぞ
759:名前はいらない
09/05/19 16:18:50 OsPDORIQ
ぼくはロールパンナちゃんが好きです
760:めいどう ◆plpEJpnx3w
09/05/19 16:28:48 llP1Tadi
でも、メロンパンナちゃんの方がもっと好きです
>>714 D+
導入部の一~三節に開いた言葉を配することで、詩の雰囲気が伝わり、
四~六節の捻った表現が上手く生きていると思います
最終節の運びが、読み手にやや尻切れトンボな印象を与えてしまう点が残念です
>>715 C+
詩に捧げた熱い情熱が伝わる良い詩ですね
最終節に至っても物語は終りを迎えず、まだ継続する
(本文「~走っている!」より)
その継続を、それまでの一人称視点から、やや引いた目線で捉え、表現することによって余韻が上手く表現されていると思います
エクストラメーションマークの多用も、文体にマッチしていて良いですね
>>735 C+
コロッケを擬人化して、対比に私をとる。
読み手に分かりやすい構成で展開されている、良い詩だと思います
コロッケが自らの役割に忠実で、白く(それぞれ本文「何も言わない」「腹の中は白い」より)あるのに対して、私はコロッケの擬人化を試みている。
その人間臭さに~といった運びは、コミカルで、「いただきます」の着地点も合わせて、読み手に満足感を与えるに十分だと思います。
761:名前はいらない
09/05/19 16:40:35 xoZJLRP5
「革命寓話」
革命求めて迷路さ迷う
革命とはさ迷うものでなく
起こすものである
ビックバーンみたいな噺
寓話雑じえながら
伝えては
眠りつく
変わりたい
変われますように
そんな季節果て
ある日
友達 この世から旅立つ
からから風
宇宙まで吹き消えて
意味不明な自己顕れて
戸惑いもせず認めながら
子供の頃は伝わりはしなかった
ノルウェーの森
やたらラジオから流れて
時折
考えながら聴く
小説詠んだことなく
映画化されるそう
友達亡くなった主人公
失った
亡くした気持ち
革命はまだ起きて無く
この空間は
森へさ迷った
途中見つけたの
評価は求めてなくて
ここなら
あの人詠んでるかもしれないと想ったから
森の樹を倒せばいいの?
森を抜ければいいの?
旧き善きものは護りながら革命
聴かせてよ
春風みたいでも
762:めいどう ◆plpEJpnx3w
09/05/19 16:43:23 llP1Tadi
>>747 C
夏の雰囲気と、夏に象徴される青春の雰囲気を
一人称を用いながらも、情景描写に徹して表現した良い詩ですね
子供を脱却したと思っても、まだ子供だった
そんな誰にでもある共感を、自然な言い回しで、読み手に味あわせている点には感服です
些細な指摘になりますが、一節の「3Capoをはめたようなギター」の「ような」がやや気になりました
763:743
09/05/19 16:44:44 g8qHkI9U
>>757 拙作の評価に骨を折っていただきまして、ありがとうございました。
全くだめだったようで無念です。精進いたします。
764:名前はいらない
09/05/19 17:08:13 J8tb3n/b
「溶けぬ氷」
どす黒い氷のかべ
目の当たりにした光景に立ちすくむ私
氷の向こうを知ろうとすると
何故かとても息苦しくなった
薄暗いこの地で
甘い砂の粒を探すのは飽きた
「いなくなった仲間たちは、どうやら氷の向こうで、いい暮らしをしてるらしい」
何かに喰われ失われてゆく地上を
背にして私は立ちすくむ
氷の向こうはまだ無いと知り
何かに喰われる私は己を見つめる
氷の向こうはもう無い
765:名前はいらない
09/05/19 17:32:02 FtRYYhSs
>>760
エクストラメーションマークてなですか?
766:名前はいらない
09/05/19 17:34:13 U3JCjwaR
『御幸ヶ浜』
誰も泳げやしないようなぎざぎざの海岸線に
打ち捨てられた醤油の瓶が転がっている
思い出すのは
いつも青ざめた海原ばかり
水平線の向こうに
後悔の夕日が沈んでゆきます
冷たい渦に溶けてゆく
揺れる光の道筋を
小舟で辿る少女の絵を
幼い時分に描いた女は
ひっそりと唇を噛み締めている
私に
逞しいヒレがあれば
海の水も呑まずに済んだのに
貴方に
私と同じものが見えたら
再び沖へ向かわなくて良かった
いっそ泳いでゆきませんか
毎年ひとりかふたりは消えてゆくのだという
この御幸ヶ浜で
767:めいどう ◆plpEJpnx3w
09/05/19 17:39:10 llP1Tadi
>>765
googleがエクスクラメーション・マークだと教えてくました
768:さみだれ ◆n.DUTbwJIc
09/05/19 19:29:15 mzjEDOAQ
「春宵」
灯はない
色はすべて輝きを失った
灰色と青白い景色がその部屋を変えてしまった
ノックはない
訪問者の誰ひとりいない室内にただ
ただ私だけがある
タナトスの呼び声に
震える私を抱きつつむ毛布
今はもう朝が来るという期待など持ってはいない
この空気は私だ
新鮮さを欠いた私自身なのだ
窓は施錠されたまま
二度とは開かないだろう
769:名前はいらない
09/05/19 19:31:47 s1plhxt/
未評価
>>739
>>751 >>752 >>753 >>754 >>755
>>756 >>761 >>764 >>766
770:名前はいらない
09/05/19 19:57:48 s1plhxt/
>>751 食欲、性欲などに迷い、生きる途に迷う若者の姿があります。
悩みを乗り越えんが為の偽りの自分、偽りの言葉を拒絶して、
純粋なままの自分でありたいと思う若者の姿があります。
純粋なままで、欲望に向かい合い、未来へ歩き出す事は困難ではありますが、
この詩は意思表明であると感じました。 C-
771:名前はいらない
09/05/19 20:02:37 w7hx88i5
セピア色の
写真のなかの愛しいあなた
笑顔の貴方の明るい声は
巻貝から聞こえる海の音のように
花びらが落ちる音のように
きこえそうで きこえない
___
ちょっと短いけれど、色々思いをつめてみました。
772:名前はいらない
09/05/19 20:11:31 9nmVHP5L
「でかい陰謀」
メキシコから発生した新型インフルエンザ
メキシコといえばUFOが多く出ることで有名だ
まさか宇宙人がへっくしゅん
773:名前はいらない
09/05/19 20:12:53 9nmVHP5L
見なかったことに
774:名前はいらない
09/05/19 20:42:45 OsPDORIQ
次の患者さん
775:名前はいらない
09/05/19 21:01:58 9nmVHP5L
「恋文を書いたんだよ躁鬱病の僕が」
僕はやめない!
君に好かれるまで僕は君に好かれる努力を止めない!
たとえ君に気持ち悪がられようとも
たとえ警察に通報されようとも
たとえ撮られて学校裏サイト掲示板に晒されても
君に好かれるまで僕は君に好かれる努力を止めない
776:名前はいらない
09/05/19 21:09:28 9nmVHP5L
タイトル間違えた 「恋文を書いたんだよ躁鬱病で漫画オタクの僕が」
777:1/3
09/05/19 21:22:02 PxJoypk1
「電車をヒッチハイクする」
ゆえあって旅立つ事にした
腹立つくらい車が通らないので
電車をヒッチハイクする事にした
なんて下らない詩を考えて
自分のセンスのなさに愕然とした
駅で拾った最初の一本
冷房はガンガン効いてて
真っ昼間の客はちらほら
進行方向に幼児、その後方に老人
さながらタイムマシン
自分の意思ではなく義務的に
窓際に座らされる
カカシみたいにぼんやりと
窓辺にもたれかかって
寂しい田園風景が未来へ飛んでゆく
ボロボロ破片を落としながらここまで歩いてきた
心はどこかに置き忘れてきた
会社か、実家か、それともさっきの駅か
たぶん一カ所じゃあきかない
群れ交うツバメはどこから来たの?
この風景はいつまで続くの?
夏のガラス窓は人のため息を軽く無視する
うざったそうに消えていく曇りの欠片の向こう
誰かの面影が私の後を追いかけてきた
あれは誰?
真っ黒な人影は
電車と併走するように景色の中に立っている
車体から水田に反射する光のように
どこまでも、どこまでも
私を追いかけてくる人影は
飛ぶように電車と併走するその影は
そう、あれはまるで―
泥 詩 人!
ひぃぃぃぃぃぃやぁぁぁっほぉぉぉうっっ!!!
778:2/3
09/05/19 21:27:23 PxJoypk1
速い、速すぎる
いまだかつて認知したことのない速さ
木々をかきわけ、山の斜面も飛びこえて
恐ろしい速さで電車と併走している
汚れた両足は当然あるべき回転運動を放棄しており
くんずほぐれつ、坂道を転がる無数の蛇のようにのたうっていた
まるで地面から僅かに浮いて見える
まるで重力をものともせずにすいすいと
障害物を光速に近い速度で回避し続けている
世界と泥詩人の接点など、ほとんど概念に等しい
ああ、これが、詩の速さ!
電車に対して横向きに走りながら
実験室に長年蓄積して半分石油化したカエルどもの怨霊を思わせる醜い容貌に
サーモン・ピンクの口がにかっと開いてあわや新鮮な切開面になりそうなところを薄い目が救ったエグいスマイル
老若男女を問わず、数多の悲鳴が入り乱れる車内
私は泥詩人が何を言おうとしているのか
懸命に耳を傾けた
真っ白いスケッチブックを頭上に掲げて詩人は叫ぶ
「TO ANYWHERE!」
意外と貧相な胸板を精一杯張ってみせ
そこには、泥がこそぎ落とされ
描かれた曲線が見える
病弱な白い肌が浮かんでこう歌っている
「Love
ヲ
ツレテケ」
ああ、彼は
電車にいる人たちに向かって
精一杯の笑顔で!
車内の悲鳴は止まらない
何故だろう
生命力に溢れた詩を読んで
私はなぜだか涙が止まらなかった
そんな筈はないのに
これは私に対するメッセージだと
心の中で受け取った
泥詩人は、最初の一行にちょっぴり線を書き加え
幸せそうな顔文字にしてみせた
「L(ove)」
779:3/3
09/05/19 21:28:34 PxJoypk1
電車に向かって親指をグッと突き立てて
目に異物が入ったようにしか見えないぎこちないウィンクで
同じポーズを取る泥詩人
私は彼の詩をもう一度、上から下まで目でなぞる
「TO ANYWHERE!(どこへでも)
L(ove)(←オレ)
ヲ
ツレテケ!」
なにこのデジャヴ!
リアルで電車をヒッチハイクしていた!
ああ、そんな筈はないのに
これは私に対するメッセージだと
心の中で受け取ったもうとにかくそういう確信に至った!
ただひとり阿鼻叫喚の車内の窓際で
私も涙の止まらない目でウィンクして
グッと親指を突き立ててやった
勇気をありがとう、泥詩人!
ちょっとブルーになっていただけ
どこまで行けるか分からないけど
私、頑張ってみるね!
泥詩人は、けれどもそのまま加速して
水田から巨大な白鳥の翼のような水しぶきをあげて
やがて電車の速度をも超えて彼方へと行ってしまったのだった
猛スピードで彼を追跡する二台のパトカーを引き連れて
全裸に泥のみを纏い
さらに東へと走り出したのだ!
780:名前はいらない
09/05/19 21:34:08 PxJoypk1
女性に優しくしてみた
781:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/20 00:11:50 U0CDcQPD
>>752
鯱に自分をなぞらえて、夢幻、夢現、という語句を入れることで、比喩であることを、現実と夢の境の世界であることを
表現しているのが、この詩に説得力を増し、世界を作り上げるのに有効であると思います。現実離れしている
様でいて、各連で言いたいことがしっかりあふれているので、詩として効果的な独特の世界を作り上げていると
思います。これは、センスのなせる技だと思います。そして、あなたと鯱の自分とのふれあうことは出来なくても
あこがれなのか、気になるのか、自分にない物を感じたのか、とにかくあなたのことに触れることで、とても
ロマンチックな詩になっていると思いました。全体的な硬派な印象と相まって独特です。私にはこういう詩は
かけません。C+
782:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/20 01:04:26 U0CDcQPD
>>754
かなり端正な書き方の詩で、それが悲惨な状況と気持ちを伝えるのに、成功している要因だと思う。
めちゃくちゃな文体では混乱を呼ぶだけだ。整理されたメッセージだけに、真実みを感じる。嵐というのが、
比喩でもあり、手法でもあり、上手いと思う。C
783:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/20 01:33:27 U0CDcQPD
>>760
もうコロッケについて言いたいことは言ってしまいました。皆さんも挑戦されては?
評価どうもありがとうございました。
>>738
ちょっと雑でしたね。リンゴよりはコロッケの方がいいんですが……。
784:名前はいらない
09/05/20 01:41:09 4ngjg6Y0
君のセンス5段階+αで評価するよ{vo.82}
スレリンク(poem板)
こんなスレで偉そうに評価してる奴ってどんな奴だよ
詩を詠む奴より痛いじゃん
785:雑草 ◆je5cNlouiI
09/05/20 01:46:03 U0CDcQPD
リンゴ
リンゴは輪郭がはっきりしていて、重量感もある
なかなかの存在感の果物だ
それだけに食べるのにも時間がかかるが
食いでがあるということである
赤いリンゴが尻出して~青いキュウリを誘ってる~
なんていっても、リンゴなら怒らない
慈愛に満ちたお母さんのようなリンゴ
腐らせたくはないと思う
786:Y.TAKEO
09/05/20 01:52:50 6Xfone9D
>>784
えーわたくし
通りすがりの者ですが
たぶん、スルーされるだろうから
ここで話せば?
URLリンク(c.2ch.net)
787:名前はいらない
09/05/20 02:41:28 +G1BC5hR
台所で葱を刻みながら、湯を沸かせている鍋を気にかける
そのうち昨日の残り物を思い出し、うんざりしながら電子レンジにほうり込む
ダイヤル式の旧い型だから回し合わせたメモリはその時刻を遥かに過ぎても止まらない
うっかりチンッと鳴ならしたそれは熱すぎて到底素手では掴めない
渇ききった肉じゃがのラップを外し何事も無かった様に食卓へ
「どうせ自分の腹に収まるのだから
私以外見向きもしないのだから」
そうこうしている内に鍋は吹きこぼれ
慌てた手が目測を誤って葱を散らす
もうそれ以上動く気にもなれなくて深く鼻から息を吐く
背越しに風呂上がりのあいつが
「冷たいお茶をくれ~」
テレビにニタつき間抜けた声を行く先も朧げに発する
「何が食べたい?」
「何でもいいよ」
「今日海老は喰う気にならないな」
「美味しい?」
「ああ…」
「温め直した食事は味気無い」
「アタタメナオシタショクジハアジケナイ?」
明日家を出よう
冷めた鍋を食卓へ残し
ダサいエプロン脱ぎすてて
そして先ず淡い春色のブラウスと踵の高い靴を買うのだ
ほらっ何処までも振り返らない靴音
美しいリズムにうっとりするね
「お茶まだぁ~」
788:名前はいらない
09/05/20 02:53:10 +G1BC5hR
書き忘れ
タイトル「誰が為に鐘(チンッ)は鳴る」
789:円星 ◆NzRitgToB2
09/05/20 06:30:01 Xezkp/X2
ちょっと書きたいのです。
桜の枝を真剣に見つめる人は、詩人だと思います。
自然の中にある誰も気づかないような、ささいな変化を見逃さずに、つつましく描写できれば、それこそ真の詩人だと思いますよ。
僕は>>225の詩、好きですよ。
逆に>>219の詩は嫌だな、と思いました。
かなしいね、って、誰かに語りかけてるようで、嫌に感じました。
その人の人生を悲しいものだって、なんであんたが決め付けるんだよ、って思いました。
書き直されたみたいなので、ほっ、としました。
>>640やっぱり詩人たるものこうあるべきだと思います。やっぱり詩は、自分のことを書くべきだと思います。
他人の人生を第三者が悲しいものであるなんて、決め付けることは、できないんですよ。
やっぱり詩人は自分のことを書いてこそ、ことばが生きると思います。
790:熱量零
09/05/20 07:59:47 +G1BC5hR
>>640
E
変な一連入れちまって台なしだわ
わたくしは~わたくしの~ってなんだ?
迎合すんな
前の方が良かったよ
人生においての悲哀の本質に迫っていた
子供じみた浅い詩になっちまったな
あんな事は詩では「言わずともなが」つまり、行間に入れるもんだよ
十分入ってたじゃねーか
あんたが直さなければならないのは
夢掴み働いて~
つーチープな表現を同じ意味合いでいて、も少し気の利いた言葉にする
そこだろ
俺的にはやり直し又は元へ戻せ
791:はや
09/05/20 11:42:20 rG5c3Lgi
宣伝失礼します
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792:はや
09/05/20 11:43:23 rG5c3Lgi
よろしければ評価お願いいます♪
爪と幻想
罪色のあなたの爪が
宙を引っ掻きまわしたから
あぁ私は悲しいです
ほら何もかもがはがれていく
あなたのその美しい爪が
私の心の闇を暴いて
全て裸にされました
あなたの爪が創る幻想に
私の心は沈んでいくから
気が狂ってしまいます
あなたの長い10本の爪に
私の心は掴まれます
きっと心は切り裂かれ
風穴だらけになるでしょう
刃物に手を当てるときのような
緊張感に包まれながら
風がたくさん入ってくるような
病的な涼しさに浸りながら
私はあなたの爪を見ています
793:モイ
09/05/20 12:46:43 A61DabgI
最近は話し声とか歩く音とか家でもよく聞こえるんだよ
壁一枚さえない許されないからね
密室なんて不安になるだけだからさ
近所の人も勤務先の人もあまりに近いんだよ
大きな家に押し込められている気もしてくるね
人として繋がっている家族なのさ
世間ってのが狭いのは聞いたことがあるよ
少し窮屈すぎやしないかね?
独りの淋しさを紛らわせるには丁度いいのさ
でも狭いままじゃ世間の人だけになってしまうよ
794:名前はいらない
09/05/20 13:22:28 /XA6KG2n
>>792
中二病なら早めに治すことをすすめる
795:名前はいらない
09/05/20 13:49:48 iFN7wTgm
>>792 S
796:名前はいらない
09/05/20 13:54:45 mEafrnZl
じゃあ俺はU
797:名前はいらない
09/05/20 14:10:10 mwLhB37J
宣伝目的のカスを構うなよ…
798:名前はいらない
09/05/20 15:34:32 YdCZrE+Y
>>789
オレは>>219のほうが>>640よりいいと思うんだがなー。
最後の連を替えただけだけど、640は若干散漫だし、219のほうが
字数は少ないが、悲しさが字かにが伝わってくるし、
秀逸だとおもうんだけどなー。
799:名前はいらない
09/05/20 15:35:32 YdCZrE+Y
>字かにが
直に、の間違いね。
800:名前はいらない
09/05/20 21:20:46 Q0EOEt3U
「真昼の幻」
目の前にへばり付く
ヤツは何かに餓えていた
消えた光を探すように
生きる意味を捜すように
目の前をはいずる
コイツは何かを求めている
お前は何だと問うように
死んだ目でコイツを見るように
逃げだして忘れてしまうなら
僕は光を見るだろう
世界が終わるその日まで
能のうと息ができるだろう
消さないでよ
はいずり回るヤツにはならない
だけど 意味ないまま
息をしてたって存在価値は無い
生きたいなら
理由をまず捜して見るんだよ
だけど わかるのはきっと 自分が死ぬ正に1秒前
801:名前はいらない
09/05/20 23:07:51 p9HKG4L+
「ふともも」
見よ!
あれは、ふとももである
暗闇の中で
ときに怪しく発光し
ときに車の光を照り返し
あれは、巨大な二羽の蛍
ヌラヌラと脂ぎって
横断歩道の上空を
交差しながら飛行する
なまめかしい生き物がいる
802:名前はいらない
09/05/20 23:09:10 luGnGxzC
>>800
クソ長い読んでて飽きたE
803:名前はいらない
09/05/20 23:23:57 iFN7wTgm
「なんでもありがとうと言える大人になろう」
笑う門には福来たるなんていうけど
なんでもかんでも笑ってたら馬鹿だ
と決め付けるのはやめておこう
だいたいがことわざって(藁
みたいなノリもやめておこう
達観なんて偉そうだ
勝負なんて嫌いだ
生きるってむづかしい
804:名前はいらない
09/05/20 23:24:59 waRzT8kw
ねえ?
あの人の年下の兄弟は植物人間
息をしている
理由がその当人へ無ければ
存在価値は無いというの?
何か現代の情報の胡散臭まで吸い込んで
奪うつもり?
他の人たちのかけがえ無き関係まで
君の価値観で
他の人たちのかけがえ無き生きる在り方まで
否定してしまうような
いつの時代だって
思想の暴君ネロ将軍は
簡単に出来てしまう
電子レンジみたいに何分もせず
そいつは
人の話しなどまるで聞きはしない
聞いてほしいのは一方的な自分の話しだけ
愛情だって
うんうん
はいはいと
聞いてほしいから
相手が
反論すれば
相手は間違いだらけ
自分は神なんだってさ
電子レンジで数分もせずチンして出来てしまう
暴君ネロ将軍の思想
手前の癖して
805:名前はいらない
09/05/20 23:34:32 pkfvol1y
>>650
私は私の人生を卑屈に考えては、しょうがない、凡人の人生なんてこんなものだろう。
と、心の中で割り切って生きていました。
しかしあなたの詩を読んで私は考えを改めようと思いました。
例えあの中田英寿でも、私の生活を想像することは難しいはず。
私はこんな詩を読ませてくれた>>650に礼を言いたい ありがとう。
806: ◆UnderDv67M
09/05/21 00:03:02 LmROeZlV
>>805
創作家ならばコレを見て詩作の是非でもなんでも考えろよ
礼を言って終着させたがるのは創作の煩悶を避けたいだけであって怠慢と言うのだよ
それに>>650にだって言いたい事はある(アイティアは貴重だから言わない)
このスレは凡夫の目の保養スレなのか!?
センスを評価される気ねーならこのスレから出て行けヘタレ
807:名前はいらない
09/05/21 00:34:03 XqswLHs/
長い文というか物語が出来た、貼ろうか貼らないか悩む。
どうする上戸彩
808:名前はいらない
09/05/21 00:44:25 3zQQ1Wqh
上戸彩だけどいいから貼れって思う
809:名前はいらない
09/05/21 01:10:34 3nSNkYut
「冬から春へ」
憧れた空の向こうには
喜びも悲しみも何も無い
湿った大地が広がっている.
目指した海の向こうには
希望も絶望も何も無い
緩やかなカーブが伸びきっている.
そんな夢を見た寒い日の朝.
冬が過ぎて春が来るとき
また一つ何か落としたよ.
とてもとても大事なもの.
慌てながら右手の指先で
ポケットを探ってみても
穴はどこにも開いていないけど.
この雨もやがてやんで
虹が遠い国と俺をつなぎ
暖かな世界が足音を立てて
もうすぐ胸に飛び込んでくる.
だけど少しも嬉しくないのは
一体どうしてなんだろう.
この雲もやがて消えて
鳥達が歌い,花が色付き,
子供達と親達が笑いあう.
こんなにもすばらしい季節が
何故か時々灰色に見えるのは
一体どうしてなんだろう.
冬が過ぎて春が来るとき
また一つ何か落としたよ.
また一つ何か...
810:19 ◆gwnULb/9mw
09/05/21 01:10:43 +3oH+eI7
>>804
第一連に「あの人の年下の兄弟は植物人間」と
端的に題材が語られているのですが
以下の文中で「植物人間」の「年下の兄弟」に触れられることはなく
語りは漸次飛躍していきます
第四連
>奪うつもり?
>他の人たちのかけがえ無き関係まで
ここで「あの人の年下の兄弟」からの飛躍は言い掛かりの域に突入し
読みながら呆気に取られることになりました
さらによく読むとちょうど俺が>>804の詩を読んで思ったのと
ほとんど同じ感想が心情吐露として叙述されており
計算ならこんな恐ろしい書き手はそうそう居ないなと思ったのですが
一篇の詩作品として、芳しい評価は出来ないです。E