09/04/25 07:33:56 2Yyid62G
「声」
手垢のついた言葉だけれど
君には一度も言えていない
失ってしまうのを恐れ
同じループを繰り返してる
失ってしまうのを恐れ
口を開くのを躊躇っている
日常から逃げ 絶望から逃げて
たどり着いたのはどこ?
「何もない」
俺の声が聞こえた
耳障りな俺の声が
聞いてくれるのは君だけで
マグロみたく矢継ぎ早に
くだらない言葉を紡ぐ俺が
堪らなく嫌いだ
飽きただろう?眠いだろう?
だけどあと少しだけここに居て
空しくもがいてる俺のそばに
飾る言葉なんて持ってない
耳障りな俺の声で
ただ一つ持っている意識を
「君が欲しい」
傷つけはしないから
泣かせたりしないから
甘えたくはないから
ここより先の瞬間、君が居るだけで
客観視出来ない
かぎりなく透明な感情に今一度
この身を委ねてみようか
新しい声はその時見つかるだろう