09/05/06 01:39:25 fHEnzLex
「独房...原点回帰、消えた老人」
眩し過ぎる蛍光灯の明かりに胸が痛んだ少年は
とある老婆から授かった地図を片手に脱出を心見た
老人の死神を探す両目深く輝いたまま視界は真っ直ぐ過去へ向かい
記憶の隅に焼き付いた老人の影
覚えている
「狂喜の鐘を鳴らせ」
凍り着いた色の無いガラス張りの真実に
血痕がちりばめられた淡い部屋
脳裏で叫ぶ老人に出会えた瞬間に全てが抜け落ちて
鐘は鳴り響いた
少年は新しく夢を買った
自らを狂喜の壁に塗替え消えた老人を身にまとい
狂喜を超えた戦慄の扉を血でなぞる両手は流れる涙で凍り着く
溶岩の川を泳ぎながら老人の夢を見る橋はドロドロに溶けて抜け落ちる毛髪の様に