幾つかの質問と回答at POEM幾つかの質問と回答 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト51:名前なし 09/10/03 04:18:19 iMOnBdF1 このウマの知能は驚異的だというのがポシフ博士の自慢だった。確かに脳の総重量は八倍あった。 しかし、ウマにとっての関心ごと以上の事柄を考えている様子は見受けられなかった。何しろ命を保つことに追われてそれどころではなかった。 身体を冷やすためにも、八倍もの身体に酸素を供給するためにも、いつもハアハア喘いでいなければならない。 気管の断面積は普通のウマの四倍しかなかったのである。 それから食生活が問題だった。毎日毎日普通のウマの八倍の量を、四倍の広さしかない食道に押し込まなくてはならない。 血管も相対的に細いので、血液循環の抵抗も増し、心臓にも大きな負担がかかり続ける。聞くも涙のウマの物語…… この寓話が示しているのは、正比例の関係にない二つ以上の変数が、同時に進行したらどんなことになってしまうかということである。 「変数」対「許容」という相互反応を生むのがこの関係である。例えば交通量と交通状態との関係。 通行人と車数とが漸次増加していく時、ある所までは交通システムはなんら影響を受けない。しかしいつかは、許容の閾値が越えられる。 その時突然麻痺が生じる。一方の変数の臨界値が、もう一方の変数の変化によって明らかになったというわけである。 この種のケースでは今日最も有名なのは、原子爆弾中の核分裂物質の振る舞いだろう。 ウラニウムは天然に産し、自然状態でも常に核分裂を続けているが、反応の連鎖が確立されないために爆発とはならない。 各原子の崩壊時に放出される中性子が別の原子に当たって二次分裂を起こしても、 ウラニウム塊が臨界値より小さい時には、一回の分裂で出る中性子のうち二次分裂を起こすものの数が平均一個以下であるために、 連鎖はいずれ尻切れになる。塊を大きくすれば、二次分裂を起こす中性子の割合も増加し、 臨界点から先では、分裂プロセスが累乗的増大し、爆発となる。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch