09/03/02 01:46:58 7WAStVuT
独り居のまま、一挙に、あまりにも早く出立してしまった冬よ
せめて、私の故郷の優しい記憶たちに、私を廻り合わせてくれ
そこで稲妻が終わり、傷を癒すための私の家が始まる冬
冬は忘却の階段に私の盲目の砂利を転がしてくれていた
冬よ、お前の中では、大地は白く静かに、太陽は遠く輝いている
夜の闇にいる貧しき者どもでさえ、お前の収穫の中で眠りにつく
手を霜焼けだらけにして遊ぶ、私の従兄弟たちの冬よ
お前の冷たい丘の斜面で無傷でいられる者などあろうか
うつろな魂のぼろぼろになった切れ端と不信
思い出される夏の幸福、秋の不幸を映し出す、白樺の木肌よ