09/03/16 13:13:01 WXUp9Q4f
雨降る夜の街
銀行のある四つ角
街で夜一人雨に打たれていた
人気もなく激しくうちつける雨に濡れて
喜びがこみ上げてくるのを感じていた
夜間金庫の前で
この世界は俺の物
街と、世界と、空と、自分が
調和していた
帰る手段もなく
照らす街灯の灯りで少し明るい
空も真っ暗ではなく、灰色
いつまでもこうしていたいと思って
きっといつか思い出すだろうと考えて
これが人生からはずれた時間なのだろうと
私の望んでいた世界なのだろうと
大人であることや子供であることと関係のない
そんな刻
漫画や小説の中で夢に見た刻