09/03/10 10:12:59 F0qxTmoh
>>331
うまい。無駄のない構成で書きたいことだけを書ききっている。
これなら金を出して買ってもいいという人はいそうだ。
が、たとえばサラダ記念日とかのようにはヒットはしないだろう。
あまりに説明的な味気ないことばばかりで描かれているからだ。
これでは小説の粗筋と変わりがない。
頭に、心に残るような、そんなワンフレーズが欲しかった。
タイトルもしっくり来ない。これでは固いし、やはり味気ない。内容との繋がりもよくわからない。
この内容ならもっと心に残るようなのがよさそうだと思うのだが。
大幅な推敲が必要だが、それにしてもこれに肉づけをしたら意外とフツーの小説になってしまいそうだ。
時間がなくてもスラスラ読めて深く感動できるところにこの詩のよさはある。
しかしこのままでは骨皮ばかりの物語であり、あなたならではのものがない。
いっそ歌詞にしてみたらどうだろう。
ちなみに良い小説の条件に「言葉が消えて情景が浮かぶようなもの」を挙げる人がいる。
私は必ずしも賛成ではないが、この詩の場合にはそれも合うかなと思う。
ただし「言葉が消える」というのは粗筋のような味気ないことばで書かれるからではない。
すぐれた具体的な描写によって読者はことばの向こう側へ連れ出されるのだ。
C-