09/03/09 08:09:25 Dz2pwb4W
太陽系旅行
廃棄物を漁る盲目の君と綺麗な宝石のある井戸の中で踊った日のことはまだ覚えてる。
お互い「信じられるかい?」と呟き合っては瞳を交換していた。荷物の中はガラクタと少し冷たい雨だけだったね。
夜の海が宇宙であればいいと願っては箱舟に乗り込んで幾つも魚に怒鳴られた。やがてオールも溺れてしまったね。だから次は飛行船に乗り継ごう。
大宇宙でさえ秘密を科学者にバラしてた
それでは無限と言われた空で笑う星が
あんまりじゃないか
この惑星でいちばん綺麗な夜を
僕らは知っていたから
その事を誰よりも哀しめていた
枝分かれする旅路の行方を知って2人がいつまでも宇宙を散歩道として手を繋いでようと決めたのは、宇宙が出来てから随分と長い時間が経ってからだった。
宇宙はそれを知っていたから
その事を何よりも哀しめていた。