09/03/06 18:27:17 N4cRzm19
感想です。
>>291
朝焼けに対する視点が新鮮で、気持ちを語るのに使っている。ブリキの門というのは、門がたいした
意味も持たない物であるのに自分を遮るという気持ちに使っている。駄菓子屋を花火にする、という
のは、子供のような気持ちの若さを示している。
第2連の、目を覚ますため、で切れているところが、次の行動を読みたくなり、うまいところだ。
ノックは大きくも小さくもなく、鍵盤をたたくようになされる。嫌な朝というところは、細かい観察を示し、
さらに盛り上げる。最後から2連目で、鍵盤の音のノックが、音楽的に聞こえるということを示し、
壊れる音を美しく変化させている。
全体的に、非常に練られた構成と、意外な言葉の組み合わせがあって、飽きさせない。非常な
感動と驚きを持って読みました。これだけの題材を考えられたのとその料理のしかたに、非常な
才能とレベルを感じました。