09/03/03 22:52:52 CMenqF/e
評価お願いしますm(__)m
【真似っ子喜劇の舞台裏】
人の形をした 絵の具の塊
ゆっくりと落ちていく 右頬
この緑は 苔なのか
この蒼は 涙だというのか
この白は 何のつもりなのか
テカテカ ぬめぬめ パリパリと
光っているからこそ この人間は 美しいのか
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とっくに美しく葉を舞わせた銀杏の木から
誰かの笑い声の様な
乾いた風が吹き
彼(カ)の下(モト)を 去って行ったよ
パラパラと
何かを呟き サラサラと
飛んだ絵の具は 春の夜に
ふわりふわりと 雨となり
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雨が誰かの 指伝う
「遠くに人の形がみえる。」
「やあやあ立派な人形だ。あなたの笑顔はとっても素敵。」
「是非ともその色くださいな。」
「しかし、表面は真っ先に垂れ、内は息が苦しいのですよ。」
「そうでなくて美しいものなどないと思うのだが。」
垂れた右頬テカテカと
笑うわ笑う
ふふふふふ
賑やか絵の具の 井戸端会議