09/02/28 20:32:56 dBo2mO6C
「号泣する準備はできていた」
表と裏、光と闇、そんな言葉が好きだ。
太陽が昇る度に生まれる影のことを思うと心が痛むんだ。
冬の寒さに身を震わす度に春の暖かさが楽しみになるんだ。
私がそう言うとその人は困ったように笑った
私はその笑い顔が好きで何度も話した
その人は何度も笑ってくれた
平凡な日々を過ごしている私は小説やドラマの中にある幸せが好きだ
主人公が不幸になる、それを乗り越える、幸せになる
この過程に堪らないカタルシスを感じる
私は幸せになることを決めた
その人が殺された
号泣する準備はできていた
そのはずだった
私は笑顔だった