08/11/26 23:50:20 yWvhZDX4
「谷川俊太郎さんが来てくれました」
自動車にのって、谷川俊太郎さんが来てくれました。
谷川俊太郎さんは、本を持っていました。
その本にはおおきなおおきな文字で、「さ」と書かれていた。
「あれ、谷川俊太郎さん? 「さ」ですか? 「し」では無いんですか?」
ぼくは大きな声でさけびました。
あまりにもひどいと思ったから。
すると、谷川俊太郎さんの横にいたガードマンが手を振り回してさけんだ。
「谷川俊太郎さんだあ? 谷川俊太郎「先生」だろう! どぶねずみ野郎が!」
詩の世界で谷川俊太郎は自由だ。
ぼくはブック・オフで買った、谷川俊太郎の詩集を読んで
つくづくそう思った。
むしろ、谷川俊太郎がたどり着いた詩(し)の世界に、
はたして他の人は、これてるのだろうか?
みんな、「さ」で止まってるのじゃないだろうか?
谷川俊太郎さん、ごめんなさい
ぼくは、ブック・オフであなたの詩集をかった。
ブック・オフという本の墓場で、あなたの昔のなきがらを引きずり出した。
そしたら、あなたのなきがらは、とても美しい声で歌をうたった。
谷川俊太郎さん、自動車にはのらないの?
谷川俊太郎さん、家にはなにもないの?
谷川俊太郎さん、年収は1億?
谷川さん、谷川さん、谷川さん、 谷川さん
あなたは、さびしいから、「し」にいるんですか?
それで、みんなを、「さ」から出そうとしないの?
谷川!
谷川この野郎
でも、、谷に川があるなんてすごくすてきだ。
ぼくは、あなたの名前の中にある、川のある谷にいつか行きたい。
そしたら川にはカニがいて、いつも溺れていたりするんだろう。
谷川さん、1億人の孤独とはあなたのことですか?
あなたが、ひとりで1億の孤独をかかえていたんですか?
ぼくに少しわけてくれませんか
僕はそしたら、少し詩をかけるような気がするんです。