08/12/27 17:24:37 8xFgYnhc
「揺れる炎」
それぞれ違う世界を見ている人達が
一つだけ同じ物を持ってる
踏み締める雪の音を聞きながら
少しの間灯った暖かさを
大切に抱きながら
ただ静かに家路を急ぐ
何も無い部屋が寂しいけれど
部屋の真ん中に灯した蝋燭の炎はゆうらりと揺れて
ずっと揺れる炎は少しだけ暖かい
今夜、君がくれた物のように
踏み締める雪は音を立てて足跡を残す
空からは止めど無く雪が舞い落ちる
ゆっくりと、静かに
それぞれ違う世界を見ている人達が
一つだけ同じ物を持ってる
ゆうらりと揺れる蝋燭の炎のように
不確かな物でも揺らぎながら手にしている
道を行くあの人が持つ優しさも
あの路地を曲がる人が持つ優しさも
それぞれ違うけれど それでも
人が持つ優しさに比例している強さを持って
静かに大切な人と抱き締めあう
揺れる蝋燭の炎のように
ゆうらりと揺れる炎が
アナタが持っている優しさに思えてしまう
いつの間にか、不確かな物を信じてしまうようになったのは
何故かな…