君のセンス五段階+αで評価するよ[vol.77] at POEM
君のセンス五段階+αで評価するよ[vol.77] - 暇つぶし2ch750:かさ
08/12/27 17:24:37 8xFgYnhc
「揺れる炎」


それぞれ違う世界を見ている人達が
一つだけ同じ物を持ってる
踏み締める雪の音を聞きながら
少しの間灯った暖かさを
大切に抱きながら
ただ静かに家路を急ぐ

何も無い部屋が寂しいけれど
部屋の真ん中に灯した蝋燭の炎はゆうらりと揺れて
ずっと揺れる炎は少しだけ暖かい
今夜、君がくれた物のように

踏み締める雪は音を立てて足跡を残す
空からは止めど無く雪が舞い落ちる
ゆっくりと、静かに

それぞれ違う世界を見ている人達が
一つだけ同じ物を持ってる

ゆうらりと揺れる蝋燭の炎のように
不確かな物でも揺らぎながら手にしている

道を行くあの人が持つ優しさも
あの路地を曲がる人が持つ優しさも
それぞれ違うけれど それでも
人が持つ優しさに比例している強さを持って
静かに大切な人と抱き締めあう

揺れる蝋燭の炎のように
ゆうらりと揺れる炎が
アナタが持っている優しさに思えてしまう

いつの間にか、不確かな物を信じてしまうようになったのは
何故かな…



751:  ◆UnderDv67M
08/12/27 19:33:04 vRNvNzdn
優れていると思われるフレーズを集めてみた
前後の繋がりは完全無視 
あくまで区分勝負>>500から
アンカーミス等あっても俺は知らん

因みにメダルを5個集めると1つだけ願いが叶うって噂


【 金メダル 】
第1位 かさ >>622 150文字分 
帰り道にはもう、星が見えて
走り疲れた足が、思い出を抱えたことを教えてくれた


【 銀メダル 】
第2位 名前はいらない >>573 清潔
ぼくは
で始まる詩を書き始めたら
冬のらせん階段をどこまでもおりてゆく
そんな詩になってしまう
―――
雪はまだ降りつづけている


【銅メダル】
第3位 野菜生活。 ◆jWU.FEbXOc >>567 主張力に

更新日記を食いあさってみたけれど
2,3分でログアウトするような
そんな人生にはなりたくないと思っただけだった

752:  ◆UnderDv67M
08/12/27 19:40:41 vRNvNzdn
【入賞】

第4位 ヤタロク >>523 ザ・ポエム
でも いちごけーき くれたなら
みのがしてあげるかも!


第5位 ヤタロク >>568 思うと書けるの差 
時計が0になったなら
冷蔵庫のミルクが変わる


第6位 名前はいらない  >>589 根深い
大切に育てて咲いた花は
あなたに名前をつけてもらいたいものですよ


【予選落ち】
第7位 名前はいらない >>553 
お父さんは愛想を振りまき
お母さんは俯き水割りを作る
お兄ちゃんは瓶酒をあおり
お姉ちゃんは尻を撫でられる
ぼくはインターネットで人のセックスを見て
わたしは自分の乳房をカメラで撮る

第8位 >>676
百年振りに天を仰いだら、なんとまあ青いことでしょう
ワタシは海と勘違いして、危うく息が出来なくなった

第9位 >>587
真っ直ぐに生きた日があった
いつかそんなことを言える大人になら、俺はそうなりたい

第10位 >>716 
いつもは君がいれてくれたから
砂糖の場所を僕は知らない

753:名前はいらない
08/12/27 19:56:36 7bfG+ec6
久遠の灯り

降りしきる雪の中
隣にいるのに
見えない彼女
寒空の下
電飾をはずし忘れた
もみの樹に灯をともす
いつの間にか止んだ雪
樹上に降り積む
あお あか き
一つ一つ照っていく
ちっぽけな炎が
濃緑の頂の残雪を
溶かしだす
その暖光に映える
彼女の優しげな笑みが
あたたかい
わずかの間失われていた
大切なもの
電飾の灯りは
きっともう消えないだろう
永遠に



754:名前はいらない
08/12/27 21:14:34 A23HRffs
ほんとにほしいもの


ほんとにほしいものは
どこをさがしてもうってなかった
ともだちもおやもかれしも
わたしのほんとのきもちにきづきもしない

ほんとは
ことばなんていらないのに
ほんとは
てをそっとにぎってくれるだけでいいのに
ほんとは
ただそばにいてくれるだけでいいのに

どうしてこんなに
むねがすかすかするんだろ

きっとあした
わたしがしんでも
せかいは
なにも
かわらない


755:迷人
08/12/27 21:20:31 gYp8zyTT
>>702 >>709
評価ありがとうございました。
この詩(らしきもの)は、とあるテレビの特番を見ているときに思いつきました。
まぁ出会い系が云々というテーマでして。そこからモコモコと膨らませていった結果です。

己の表現力の甘さを感じつつ、これからも精進していきます。

756:名前はいらない
08/12/27 22:18:41 EIVXK7O6
もう絶対失いたくないから
ぜんぜん分かって
あげられてなかった
凍てつく夜だから
たのむから
暖めさせてほしい
あいしてる
そばにいさせてほしい
そばにいてほしい
その身に暖かさが戻るまで


757:720
08/12/28 00:08:04 cxz8EELy
>>736
解釈の通りです
評価ありがとうございます
自己完結にならないように心がけます

758:名前はいらない
08/12/28 00:37:38 0pCP933J
【個】

明る過ぎる
コンビニを出たら

ぼくはまた
切り離された

星の光は久しく
地上に届かない

帰り道が見えない

759:名前はいらない
08/12/28 01:17:42 ns/vgxK0
街の灯りも
夜空の月も星も
みんな消えれば
いとしい人だけがともす
灯りを頼りに
会いにいけるのに
ここでもどかしく・・

760:どはち
08/12/28 05:21:37 gmyrfQ9V
山茶花が咲いている
冬の大気の中
一人そっと微笑むように

凍てつく大地を
紅の雫を零で染めていくように

お前のひそやかな一つ一つの綻びは
どれだけ私を喜ばせているか

だがそんなことは露知らず
お前はお前の夢を見続けている

山茶花よ
眠り人の双眸よ

761:どはち
08/12/28 05:39:50 gmyrfQ9V
字を間違えましたね。

>紅の雫を零で染めていくように

>紅の雫で染めていくように、でお願いします。

それにしても、あまり出来の良い詩ではないなぁ…。

762:名前はいらない
08/12/28 10:31:57 qJmZt6Pi
あいむタイフーン

ぼくは渦巻き ぼくは戦乱 ぼくはドラゴン  
のたまご
ぼくがその気になれば あたりを混乱の渦に巻き込むことなど
ティッシューを引き裂くより容易いことだ
重箱の隅をつっつき 対立をあおり 角笛で仲間をよび 
裏切る
ことばは容易く反転するばかりなく
まさに鼻紙のように面積とその限界であるへりをもつものだ
コツはね その地平をよく見極めたうえで
ことをはじめること 
それがいくばくかの無視できない真実ってものをぼくを与え
ただちには両断できぬ風を巻き起こす
強健なる風の健やかさ
大風のあとの荒れ地を嘆くな
その荒涼とした眺めがその大地の本来でもあったのさ
これを読んだきみはきっと笑うだろう
ぼくも笑う
ぼくはあらし 
いまは透明なコップのなかで休んでいるよ

763:名前はいらない
08/12/28 11:12:03 0KVua9RL
壊れた運命の歯車も
壊れた感情の歯車も
壊れた愛の歯車も
今は直し方が分からない
ただ冷たい鋼鉄の感触より
噴出す炎の熱さのほうがマシ
吐きかけられる毒のほうがマシ
動いているから
動かない歯車よりはマシ

764:名前はいらない
08/12/28 13:22:46 V53pzwBd

「腐乱した愛」


にぎりしめたあなたの手が
冷たくなっていくきがして
怖いの

うそつきなあなた、
どこまでも廉直
よわいわたし、
どこまでも愚か
ふたりはいつも
ふたりぼっち

罪があるのはなぜ
罰があるのはなぜ
あなたはこんなにも
やさしいのに

ありふれたこの想いが
いま、色をかえてゆく
あなたという病に
蝕まれたからだでは
どうやって生きていけばいいの

だからもういちど犯して、
どうかそのまま殺してほしい

765:名前はいらない
08/12/28 13:51:18 eiWd4bSd
お願いします。
「ストーリー」

つかめない空を
見上げる君は
笑ってるようで
あきらめかけてる
物語は
まだ続くようで

なんだ、意外と行けそうだ
これから僕らが
交わす言葉は

「さよなら」違うね。
僕ら決めている
「これから君にはきっと迷惑をかける。」
物語は、まだ
つかめそうな空
今、浮かんで。


766:名前はいらない
08/12/28 14:12:14 XnVpFAiD
泥沼から立ち上がり
燃えたぎる炎を身に纏った
フェニックスが
あの人の生まれ変わり
これは夢なんだろうか
いやあの強さは紛れもなく


767:名前はいらない
08/12/28 14:23:52 6xirilCK
「灰かぶる世界」

イヤな世界よ!
ネズミ色の雲に中指をたてられて
私はずぶ濡れになったわ
太陽が歯を見せて笑うものだから白い肌が焦げていったわ
向かい風が邪魔をして歩けやしない
そのうえ雷が近くで怒ってるし・・・


彼女は花の声をもう聞こうとしないんだ
鳥の歌も忘れたんだ
飼ってたネコも置いてきぼりさ
やさしい雲は落ち込んで冷たい雨を流してたよ
なにも変わらない世界なのに 彼女は忘れてる
忘れてる



すいません よろしくお願いします

768:血飲み子
08/12/28 14:26:40 +FnWoNxA
女には月に五日、破壊の女神にとり憑かれる時がくる。

痛みによる純粋な憎悪が容赦なく男どもを襲い、理不尽なほど強大な力で以てそれを捻り潰してゆく。
男がひとりまたひとりと潰れ死ぬ度、女の本質的な部分がどす黒い憎しみそのままの色に塗れるのだ。

そしてこの苦しみから解放される時、女は母になる。
生へと繋がる新たな苦しみを孕みながら、女神の微笑みをたたえながら。

769:名前はいらない
08/12/28 15:06:23 Fc+Axr6l
もうきみにそんな思いはさせない
二度とない
最初の言葉を間違ったみたいだけど
うれしさがそうさせたと
わかってね
きみが倒れそうになったら
全身で支える
倒れたら手をとって
立たせる
またともに歩けるんだよね?
ありがとう

770:名前はいらない
08/12/28 16:54:31 Xbp7ceII
「釘打ちの前を通り過ぎて五日目のこと」

相変わらず彼は
壁の前で釘を打っている
等間隔に打つでもなく
模様をえがくのでもなく
ただひたすら釘を打っている
私は五日目にして
彼の前に立ち止まり
彼が打ったひときわ高い場所の釘に
上着を引っかけた
それから仕事へと向かう
実質二時間で終わる仕事を
今日も十時間かけてこなす
家へと帰る途中
壁の前に釘打ちはいなかった
私の上着が掛かっていた場所には
誰かが取り替えたのか
いつかの愛が引っかけてあった
私はそれを持ち帰り
電子レンジで温めた
チン

771:名前はいらない
08/12/28 17:03:40 K+AlgcQm
でこぼこ道にガタガタと
二本の轍を刻みつつ
二輪の荷車が走ってく
落とした荷物も
あったけど
新たに積んだ
荷物の価値は
測り知れない
粗い道に傷ついた
車輪も新たに
日差しを受けて進んでく
きっと明るい未来が

772: ◆U1xwubP52M
08/12/28 19:07:11 u8r+HfUa
羅列 言葉の羅列
奇をてらってみたは良いが
上手くいった試しなどあったかい
轟音 のち灰色の悪魔
どうせもうすぐ壊れるのだし
吐いた嘘ぐらいは本当にしたい

773:名前はいらない
08/12/28 20:10:33 +mYzLYU9
普通にするとそうなるのは
わかってもらえないの?
型にはめるからには
作為的にならざる
おえないところも
あると思うけど

言葉以外ということは
どうやって?

それに夜は寝たほうが
いいと思う
 (詩ではなく感想)


774:  ◆UnderDv67M
08/12/28 20:40:53 oB1Kt2Uo
議論スレにて反応が良いからもうイッチョ

>>694 ←アホ
>>735 ←ドアホ
>>749 ←ドアホ
>>750 ←アホ
>>761 ←アホ

775:名前はいらない
08/12/28 21:07:20 rpLDuJ8i
会いに行ったら
会ってくれるのかなあ
怒りんぼのあのこ
いつも一緒に居たら
きみがおこりだす前に
とめちゃうんだけとね
また同じゲームなの?


776:「八帖帳の犬」
08/12/28 23:23:06 PqkVzDV1
“理不尽”に潰された
私の赤黒い右手
同情に依ってから
引き吊る痛みが酷くなる

燃え盛るまま棄てた
雪路の果ての古里が
暗い畳に流れ
黒くなった私の爪

“理不尽”に潰された
私の赤黒い矜持
それが望郷だよと
街の役人が笑った

電線が美しく
思えた朝もあったのに
狭隘な夜空だよ
誰が生きていけるという

おもての汚い路地から
涙混じりの唄がする
ちょっとの間それに合わせて
さむしいところに来てしまったと

777:名前はいらない
08/12/29 01:59:51 lIftWU54
[晴れ時々チャリ通]


ぼちぼちいこか
幼稚園前の踏み切りはこの時間
なんば行き準急と各停
ガシ行き各停とこうや号が通る
ちんちん電車と母校の前まで競争
アベノ橋の下はビュンビュン
息を止めて車道を突っ切る!
四天王寺さんをちょい覗きつつ
上町筋へスタコラ
のんべんだらだらとした登り
昔ながらの老舗と寺町
でっかいスクーターの
坊さんにぶち抜かれたw
大坂で
この通りだけはせかせかしてない
難波宮からの悠久の流れ故か
法円坂~NHK~馬場町
お待ちかねの下り~~~~
府庁舎を横目に見つつ~~
大阪城のお堀を
風と駆け抜ける
深さどんだけあんのかなぁ
新緑って目にやさしいなぁ
大手前でお堀沿いをカーブして
片町から京橋へ
道も町もゴミゴミ
行く人々もゴチャゴチャ
ガモ4曲がったら
ラストスパート!!!
関目とうちゃ~く!
の~んびり48分なり

778:名前はいらない
08/12/29 02:08:54 D155hez+
「まるいちきゅう」

いっぱい死んだ夜
黒い黒い闘牛ように
叫びあがり酒浸り

おっぱいのんだ夜
白い白いお月様のような
乳房を揉みしだきおねだり
ぼくたちが子宮の海を泳ぐ瞬間
骨と皮の男達は血の海を泳ぐ

ぼくたちは子宮の中から飛び出したのではない
地球の中にとびだすのだ

新しいのに挑むのだ

779:ワインの余韻 ◆o5fD3FHk4w
08/12/29 02:11:35 HphMlvqq
>>771
擬人法を一切用いずに詩の世界に
「動き」を確かに導入することに成功している。
そして最小限の言葉で情景が鮮やかに描かれている点にも才能を感じる。
言葉はありきたりのはずなのに、「愚直さ」とでも言おうか、
シュールな力強さが詩の世界に吹き込まれているのだ。
ずば抜けた詩ではないが、光るものを感じました。「C-」

>>768
テーマに対して大げさに表現しているきらいもあるが、
その点もかえって微笑ましい。
取りあえず、2連目と3連目の対比はしっかりできている。
やり過ぎと思うほどにしっかりできているw
2連目でこれでもか、と男にとっての悲壮感溢れる描写をされている。
表現が必死になればなるほど読者の笑いを誘っている。(いや、私だけか。)
そして3連目で「女神の微笑み」だ。これも2連目の悪魔の描写に対する
皮肉に思えてやはりほほえましい。
真面目に書いたのだとしたら申し訳ないが、ちょっと楽しませてもらった(よ。)
テーマがテーマだから評価の上限は必然的に低くなるが勘弁。
「C--」



780:ワインの余韻 ◆o5fD3FHk4w
08/12/29 02:32:09 HphMlvqq
>>778
これも対比が明確な詩だろう。
1連目の描写は戦争だろうか。
「黒」「闘牛」「叫び」「酒浸り」といった単語が闇の中での
絶望だとか光の見えない闘いを暗示しているようだ。
2連目前半。一転して黒から白の世界に移行している。
「おっぱい」「月」「乳房」はいずれも柔らかい母性を意味し、
無明の幸せとでも言おうか、平和な幸福感に包まれている。
そしてまた「子宮の海」と「血の海」の対比である。
これだけ対比を徹底していると、世の中を俯瞰している視点が
詩の中に存在していることを予感させる。
1連目と2連目のいずれにもどこか離れた所から世界を見ている感じがする
のである。「主体のぼかし」、これは意識してのことだろう。この才能は認めたい。
この効果は3連目と4連目で現れる。
まだ地球に主人公(?)の生命が生まれていないことがわかる。
これを描写するには世界を客観視する視点がやはりベストだろう。
3連目と4連目に関して、少なくとも私自身は深い意味を見いだせなかったが
完全に「白」にも「黒」にも決着がついてない世界への希望が満ちている
印象を受けた。ここでも結果的に1連目2連目の「ぼかし」は成功している。
やはりずば抜けた印象はないが佳作だろう。「C-」

781:ワインの余韻 ◆o5fD3FHk4w
08/12/29 02:41:30 HphMlvqq
>>777
1行目。ぼちぼちいこか。この通りに詩は進んでいる。
この完全に力の抜けた感じはいい。
ノストラジックというか、懐古感というか、そのテーマで一貫している。
語彙も擬音語も「~」も一個一個が詩の世界にマッチ。
ただ、「w」はいかんよwww。
ネットという現代社会の代表格が頭をちらつくから。
使い古されたテーマだが悪くはない作品でしょう。「D+」

782:ワインの余韻 ◆o5fD3FHk4w
08/12/29 03:04:27 HphMlvqq
>>776
この作品は一目見て玄人の作品と分かる。
1連目。まず、「赤黒い」という色が妙に生々しく鈍痛のようなものを感じる。
2連目。「燃え盛る」、これは昔の情熱や若さの躍動感を表しているのか。
すぐ後の「雪路の果て」という語は記憶の彼方の空しさみたいなものを暗示させる。
「燃え盛る」のあとにすぐ「雪路」とは思い切ったことをやるがかえって調和している。
その後の「暗い」「黒」という単語で現在に視点を戻され、荒んだ様子を醸し出している。
3連目。悲惨な現実に対比軸を用意したかのように望郷という空想チックな語が用意される。
4連目。2連目をさらに具体化するかのように朝と夜という対比軸を用意している。
これにより世界観がよりはっきりしている。描写のしかたも上手い。
5連目。悲惨な現実を決定づけるかのように「涙混じりの唄」が導入。
これも空しさや絶望の色合いを濃くする。最後の「さむしい」は気になるが
造語だとしたら妙にマッチしている語だ。

悲惨な現実から逃避するように温かい過去を思い出す、その情景がまるで
五感を通して伝わってくる力のある作品でした。言葉の狩人か。
「B-」
ちなみに、理不尽の内容は最後までぼかされているのだからわざわざ
アポストロフィーで強調しなくてもいいと思う。
近世日本を思わせる世界観には余計な記号は相容れない。

783:H75-2
08/12/29 03:31:02 Tw/mDOBc
・キミの目覚める5分前

暮れの押し迫り 目覚めの時も安らかに
早朝のモニターに映るのはどこぞの演歌歌手
上手いのに売れやしねぇ


まるで天使のようなキミの寝顔
口臭だとかネバツキを超えた心情で口付けをしたいよ
まだキミは眠りの中


ウインナーを茹でて レタスを洗おう
イギリスパンを焼けば テーブルの上に英国の朝が彩るよ

寝息のリズムが乱れれば僕の心は境地に着くのさ
腰の切れたスエットの狭間に柔らかそうな肌が見えた
寝癖だらけの髪は朝の女を引き立てる

拒まれてもいい

眠りから目覚めるキミにランディング
柔らかなくちびるは中毒になりそうさ
口臭は税金 音をたてて感触を楽しめば夜よりもエロティシズム
飽きるほどに溺れたいよ キス 素敵だよ


784:ワインの余韻 ◆o5fD3FHk4w
08/12/29 03:33:53 HphMlvqq
>>775
ありがちだけど微笑ましい詩です。
余計な話になるけど、この詩の文脈が例えば戦時中とかだったら
すごい力を持つだろうな。「D」

>>769
散々言い尽くされた言葉だが、その文章は君の心の中にしまっていた方がいいわな。
いい詩というものは何らかの形で日常性から脱却していると思う。「D-」

>>767
何気ない日常から「忘れがちなもの」を切り取っている。
それに問題意識を投げかけているのだが、詩はライトな感覚で進む。
1連目では「彼女」が自然をわずらわしいとでも思うような素振りで愚痴っている。
その様子が妙にコミカルなのがまた面白い。
自然をどこぞのいたずら者のように扱っているそのユーモアはどこか微笑ましい。
2連目では日常にすっかり埋没してしまった彼女が見えなくなったものを
何個か並べている。自然や動物。子供だったらすっかり親しんでいた対象が
大人になったら軽視され、
やがては合理的なつまらない見方しかできなくなることを皮肉っているのだ。
この何気ないような詩が暗示するところは意外に多岐にわたるのだろう。
例えば僕個人としては逆説的に、全然合理的でない詩の必要性を暗に問うているように感じる。

詩的価値はあえて大幅に削がれているから評価の上限はやはり高くはないのだが、
テーマに対して身の丈に合った、良い意味での軽快さ、言葉の選び、ユーモアは
好ましく思える。「D+」


今日はどうも言葉の力が冴えない日のようだ(ぼそぼそ)。


785:名前はいらない
08/12/29 09:09:22 bXzsJ4yB
「親愛なるあなたへ」

音の無い世界
クリアな視界にキラキラ降りしきる雪
全てを白に戻してしまう
まるで何事もなかったようにまた日常に戻る
記憶の中の彼は去年の秋の日のまま

もうほどいてしまおう
解放してあげる

目を閉じて
白さが静かに増していく
彼の呼吸が春すら呼び起こしていく
灰黒の雲から慈雨がゆっくり降り注がれる
私の心地に沁みていく

「こっちだよ」

誰かが鳴いてる

あのやさしいまなざしを
もう二度と見られることはない







786:名前はいらない
08/12/29 09:15:00 VI4Qo4yu
「おかあさん」

もう戻ってこない
暖かなあの想い出は。
懐かしい風が運ぶ空耳に振り向く。 
もう居ないとわかっているのに・・・。
そこに広がる空の広さに
過ぎた日々と想いでは
指の隙間をこぼれ落ちて行く
あの面影はもう幻だけど
でもどこか遠くで愛を感じる
もう一度逢いたい おかあさん・・・




787:名前はいらない
08/12/29 12:21:20 yguurf/P
やっぱりスレに投稿しなきゃよかったんだぜ。ちなみに>>747だけど。
評価人は現れずどんどん投稿されてどんどん流されていく。
まさか自分で評価するわけにもいかないし。


>>748,>>749
全て言い尽くそうとしないで、短くまとめたらどうかな?
>雲の破片が降り積もる季節
この表現は良いと思った。D

>>750
一回読んだだけでは何を言いたいのかわかりにくかった。
> それぞれ違う世界を見ている人達が
>一つだけ同じ物を持ってる
この冒頭の二行はとても良かった。その一つだけのものってなんだろう?
と読者は疑問を抱いて読み進めるわけだけど、無駄な言葉が多くて
言いたいことが曖昧だからわかりにくくなってる。D

>>753
意味の切れるところで改行して連を分けてください。D

>>754
>ほんとにほしいものは
>どこをさがしてもうってなかった
この"販売"のイメージで詩を構成すれば面白いものができると思う。
今のままではありがち。どこかで聞いたような言葉。D

>>756
一行目と二行目、三行目とそれ以降の
それぞれの意味が繋がっていないみたいだけど?D

>>758
シンプルに孤独を言い表してていい感じ。
ただ言葉の選択が気になる。何か他の言葉がよいと思う。
>明る過ぎる >久しく 特に「久しく」が合ってない。D+
>>759 ってあれ?これ続き?758だけでいいんじゃないかな。
759も含めると評価は下がる。D

>>760
美しい詩。
一連目と二連目の行順は普通の順序に入れ替えたほうがいい。
綻び、という言い方は面白いと思った。それに付随してイメージを展開させても良いかも。
なぜ綻んだのか、綻んでどうなったのか、とか。D+



788:名前はいらない
08/12/29 13:08:41 yguurf/P
>>762
発想、口調、最後の行の表現、が良いと思った。
しかし、指示代名詞が多くないか。あと、
>強健なる風の健やかさ
は冗語表現。推敲しなされ。D

>>763
何が「動いてる」のか?言葉が足りない。D

>>764
何を言いたいのかわからない。D-

>>765
詩だからと言ってそんなたどたどしくならなくても。
あと、展開が速すぎる。二連目でいきなり「意外と行けそうだ」なんて。
読者が引き込まれないまま自己解決しちゃってる。 D-

>>766 「紛れもなく」 で、それから何?発展途上すぎる。E

>>767
ずぶ濡れになったのに、太陽に焦がされるの?おかしくない?
タイトルで「灰かぶる」とあるからシンデレラでも出てくるかと思ったら
なんだかよく分からない表現が続いて終了。うーん… D-

>>768
生理痛のことを歌っているのかな。としたら描写詩?
その割には言葉が足りない。いずれにしろ中途半端な印象。D

>>770
面白い。釘打ちという職業は常識的に考えれば大工か何かだと思われるが
ただ淡々と釘を打ってるだけ、という光景が独特の雰囲気を出している。
しかしこのシュールな情景に対して「愛」なんてそのまんまの言葉が
出てきたのは、ちょっと拍子抜け。詩的想像力が持続しなかったのか。D+

>>771
良い。七五調で気持ちよく読める。それだけに後半でリズムが崩れるのが残念。
現代では日常的じゃないが、荷車という何でもない物体の動作描写で表す手法は巧い。D+

>>774
これ評価のつもり?
あんたは人を馬鹿にしたいだけじゃないか。
少なくとも傍目にはそう見える。



789:名前はいらない
08/12/29 13:14:32 Y9KqDgTP
>>767
第一連のユーモラスな表現が好きです。それに対して、二連で優しい口調を使っているところも、
ほっとして好きです。D+

790:名前はいらない
08/12/29 13:20:49 yguurf/P
>>783
キスしたくてたまんない男のソワソワした感じがうまく出てる。
朝食を用意したり、女を仔細に観察したりして。笑ってしまった。D

>>785
死んだ彼を忘れる決意をした、って詩ですか?
あんまり悲壮感がないが、前向きだからむしろそれでいいのかな。
命が軽く感じて俺は好きじゃないが。D

>>786
×想いで
○思い出
D-



791:名前はいらない
08/12/29 13:27:04 yguurf/P
未評価(>>743)
>>747 >>772


792:776
08/12/29 15:21:07 j3r/Ng+n
>>782
評価ありがとうございます。
「さむしい」という単語ですが、自分の思い違いかしらと調べてみましたら手持ちの辞書には載っていました(=さみしい)。
また、“理不尽”という表記は、理不尽を副詞としてではなく名詞として表したかったので付けたのですが、見直してみると確かに不格好ですね。的確な御指摘ありがとうございます。

793:年越しスパゲティー
08/12/29 17:07:49 koJSoKYR
大晦日に彼女に買い物に行かせたら麺つゆとスパゲティーの乾麺を買ってきた
「私、お蕎麦は嫌いなの」


言い分は分かるがとにかく今日は大晦日だし麺つゆの意味も分からない
「我がままばかりじゃいけないと思って」


オーケー、バランス感覚のバランスが狂っていてはお手上げだよ
頼むからどちらかに統一してくれ
「お蕎麦を好きになるか、我がままばかりの女になるか?」


誰にも君の生き方に口を挟む権利はないよ
僕の要求はもっとシンプルだ
蕎麦かスパゲティーかどちらを選ぶか
「もちろん麺つゆに蕎麦よりは麺つゆにスパゲティーを選ぶわ。あなた話聞いてた?」


うん、もういいよ
年越しスパゲティーというのも一生に一度くらいいいだろう
もしかしたら食べられないほどまずくはないかもしれない



彼女のしかめっ面が全てを物語っていた
僕は無益な勝利を味わうように事務的に
かつお出汁の利いたイタリアン乾麺をすすり続けた
彼女は力強く立ち上がり敗北宣言を始める
「そうね、私が間違っていた」


来年はいい年になるといいな
こんな君と一緒にいる事を選んでなおそうあれればもっと素敵だ
「年越しに麺類を食べるだけで十分あなたの顔は立てていたわ」

794:かさ
08/12/29 17:23:52 2l2afEZ7
ガラス細工の月
生温かい風に揺れる緑色の草原
空にある星たちは
割れ始めた月の破片たち
やがて夜が明ける

人を見つめながら
嘲り笑う太陽
青い空に飾りたてた雲は流されながら
時々、悲しさのあまり涙を流す

俺は死者の灰を風に乗せて別れを告げる
誰も知らぬまま
白い灰は手の平から流れていく
風の音とともに

体の中に流れる血を見るために
喰い込ませたナイフの先
滴る血を眺めながら
生きていることの苦しさに涙が溢れた

また夜が明ける
痩せ始めた自分の腕には
まだ一筋の傷が残る

うまく生きていけない不器用さに泣いて
まだ生きていたいと
願ってしまう狡さに
歯を喰いしばる

この狂った世界に生まれて
発狂の末に死んでいく

運命を信じてはいないのに
この世界に生まれた必然を感じている
暮れ始めた空には
まだ嘲り笑う太陽が見えている

俺は一握り残った
大切な人の灰を風に乗せて解き放つ
そして、強くなりはじめ風を浴びて
やがて永遠の眠りにつく日をただ一人で待つ


795:かさ
08/12/29 17:36:31 2l2afEZ7
申し訳ありません。
タイトルを書き忘れました
「GLLAS BREAK」です。
よろしくお願いします。

796:名前はいらない
08/12/29 19:51:09 7SHNQr/D
何かを深読みして
あの人を探し回った
会えるとばかり思って
あれも読み違えた
茶番

797:名前はいらない
08/12/29 20:57:36 UMdbXrE4
>>747

燃えるゴミというのは結局なんなのかは読者にゆだねているのだろうか
私にはいまいちピンとこず、おいていかれた気がした。
自殺ではなく自分の一部を焼くという発想は面白い。
燃えないゴミもあるのだろうか。          
C-

>>772

言葉の羅列に失望しながらも
それをまだ逆に捨ててない感じがよい。
がすこし自己満足を感じる。
D+

798:名前はいらない
08/12/29 21:01:42 UMdbXrE4
『from.e』

切っ先は悲しくて
心はいつも遠くて
空と目を合わせない
人々を笑いながら

無実の罪の僕ら
猫みたいな君が見つけたのは
色を変えた心と騒がしい世界だ
眠れなくて

別れをつなぐ日々でも言葉だけじゃ
分からなくて
いつかの静寂を待って
僕は話す言葉を選ぶ

799:ヤタロク
08/12/30 00:09:04 5PsPcCbq
「the lake in the girl」

夕暮れがなくなって 湖は夜になった
月の影を見つめてる 私だけが人でした


知りたくても だれもこたえない
お母さまも とけてしまって
あなたみたいな さみしい人を
求めていたのかもしれない


お母さまは良い人で お父さまは悪い人
私はどうでもよい人 あなたはどんな人かしら


まっくらやみのまんなかで 湖が生きてます
月の影もとけちゃって 私だけがものでした



つまらなくて なきたくなって
家があった 場所を見て
ためいきついて さみしくなって
悪い人を うらんだの


お母さまは白兎 お父さまはまちばりで
私は空のおほしさま あなたはどんな人かしら




まけてしまった人々はみな
夜や人にとかされていった
私もきっと兎さんなのよ
さみしくなってとけてゆく

湖に 湖に とけてゆく


そして全てがいなくなり 湖だけがありかました
その湖はすこしだけ 私のような人でした


800:名前はいらない
08/12/30 00:35:24 OjFClV/7
花占い


慣れない二人が
継続する関係は

ブレない世界で
激しく揺れて

儚さや脆さが
更新されてく


私が雨の日の紫陽花の花なら
あなたは青い空色の傘

私がハイビスカスの花なら
あなたは空を真っ赤に染め上げる夕陽

好き

嫌い

好き

嫌い

好き

嫌い

間には何もないから

出来るだけ離れないで

近くに側にいて

好き

嫌い

好き

嫌い

好き

嫌い

間には何もないから

出来るだけ離れないで

近くに側にいて



801:名前はいらない
08/12/30 01:32:13 W+ZNhFaz
星の女


あぁこんなにも太陽が
太陽が君を振り向かせようと
熱をあげているっていうのに

刺繍の入ったその傘は
微笑む地表にさめざめと
深く濃くインジゴ

彼女が手に持つ一人の空は
細かな刺繍の隙間から
陽の光り滲み星空を編む

星の流れぬ星空差して
綺麗でいたいと祈りはいずこ
誰が為のその美しさ
誰が為のその美しさ

あぁこんなにも太陽が
太陽が君を振り向かせようと
熱をあげているっていうのに!

802:名前はいらない
08/12/30 01:59:19 rYknhX7y

晩夏

青らんだ石の記憶が
一方では透った風の航跡のようにうすれ
また 底の方につめたく浸みわたりはじめる
少しずつ たそがれの砂の帳を切崩しながら
そしてやがては 僕の胸膜を
蹣跚めくばかり深々と水びたしにするのだ


803:名前はいらない
08/12/30 02:23:39 e+RHhJhq
「正義とはなんぞや」

真っ直ぐ生きたいと願うほど
曲がった事が嫌いになる
なんて狭い心
正直に居ようと思うほど
人の嘘に傷つき嘆く
なんて壊れやすい心
善い行いを尊ぶほど
悪い行いを憎む
なんて卑しい心
人が生きること自体が罪と云う人が居る
何も感じない人が尊いのか
無常を感じられるのが尊いのか
森羅万象を愛せる人は居るのか
正義は米国にも存在し、北朝鮮にも存在する
連邦軍にも存在し、ジオン軍にも存在する
正義とはなんぞや
悪とはなんぞや

804:ワインの余韻 ◆o5fD3FHk4w
08/12/30 05:43:13 8RGhywqr
おはよう。
昨日は全部評価するつもりが途中で寝てしまった。
いくつか解説を溜めてたから再評価する。

>>766
これは……。。ごめん、第三者からみれば毒にも薬にもならない。
存在だけはしている詩という表現が正しいかも。「D-」

>>765
ここまでさっぱりした詩もめずらしい。
この陰りの知らない前向きさはどこか微笑ましい。(←さっきからこの言葉を使ってるが。。)
「これから君にはきっと迷惑をかける。」
どこまでもさわやかなフレーズじゃないですか!
ただ、言葉もテーマもありきたりね。「D」

>>764
ピンク色の恋が白黒に薄まってゆくようなそんな印象の詩。
珍しくタイトルに難癖をつけると、「腐乱した愛」というのはあまり適切ではない。
白黒になってゆくような恋なのに強烈な嗅覚を導入するのはまずいと思う。
最後の連は惜しい。ありきたりすぎる表現を使ってしまったため悲痛さが
伝わってこない。その他の言葉も多少は凝ってるがやはりどこかで見たことがあるゾ。
「D」


805:ワインの余韻 ◆o5fD3FHk4w
08/12/30 05:49:57 8RGhywqr
結構>>787氏の評価の推移と似ているような気がしますわな。

>>763
「運命」「愛」「感情」は普通肯定的な意味合いで使われることが多いのだが
それを「壊れた歯車」という描写によって無機質な過去に置き換えられ
ガラクタ化している。「歯車」という単語は意外に的を射ている。
そして代わりに「炎」「毒」という言葉がかえってリアルに浮かび上がっている。
この一連の対比は成功しているだろう。
テーマについては、、あんまり強烈ではなさそうだ。「D+」

>>762
まるでわんぱくながきんちょが自分を壮大に誇張するような微笑ましい
(←この単語今日何回使っていることだろう……。。)詩です。
ドラゴンのくせに最後はコップの中かよwwwWWwW
笑わせていただきました。

>>760
無機質な大地の中の一輪の紅の花。
その対比(←この単語今日n(ry)がしっかりできています。
テーマはありきたり(←この単g(ry)だけど
「紅の雫」や「眠り人の双眸」といった単語にみずみずしい感性が光っている。
換言すれば光るものを感じる、ということだろう。
「C-」

>>759
詩というよりはぼやきだろうか。
詩人から見ればちょっとありきたりな願望だろうな。「D」
ちなみに、なぜ夜は恋人を美しく見せるのか。
(別の例を挙げると何故恋人は夜にセックスするのか。)
君はどう思うよ?


806:ワインの余韻 ◆o5fD3FHk4w
08/12/30 06:22:02 8RGhywqr
2ちゃんのことはあんまり知らないが、5つぐらいレスすると書き込めないんだわな。
じゃ、仕事します。

>>803
人間は例外なく善と悪の間で翻弄されていく存在だ。
その善悪の狭間で悩む主人公の様子が描かれている。
正義を求めることの非絶対性、そして悪の存在の確実性がテーマだが、
いかんせんあまり深く掘り下げられていない気がする。
ドストエフスキーの小説でも一度読んでみ?
また、言葉の選択についてもよく練られていないために、感情がそこまで伝わらない。
言葉の選択が最終的には詩の世界観をも内包するという事実は知っておくといい。「D」

>>802
まず、この詩からは湯気のような心地よいオーラが感じられる。
具体的には日本の自然の本質を垣間見えせしむかのようだ。
正直この詩を読解できなかったので評価は差し控えるが僕だったら「B」をつける。

>>801
言葉の感性が光っている。と同時に女の子の乙女心の本質をよく捉えている。
おとなしい子は決まって繊細そうに見えて鈍感で、気持ちのブレなど感じないんだ(!!)
1連目。太陽が男の燃える恋心を実によく表している。
年頃の男の子って、まさに「香水の混じった火薬」のようなんだわ!うんうん。
2連目。傘!なんとナイスな比喩だろうか!まさに繊細そうな鈍感さを絵にかいたような名詞だ!
カラフルで、太陽の熱い光を心地よく和らげ、本人は快適そうにのほほんとしている。
乙女心の典型ではないか。脱帽!(但し、インジゴはよくわからなかった。すまん。)
3連目。星空。そうだ!いくら男が燃えても女の子にはその熱い思いは伝わらんのだ(涙)!
星空でも見るように、遠い風景でもみるかのようにやはり平和そうにしてるんだぁあぁあ!!!
4連目~5連目。男の苦悩。女の子が美しく着飾るのは恋をするためなのに、なのに、
なんで俺の気持は伝わらないんだ!という苦悩が見受けられる。
全体的には言葉をさりげなく装飾しつつテーマの本質を比喩を巧みに使って
捉えようとした佳作です。センスあるよ!「C+」




807:ワインの余韻 ◆o5fD3FHk4w
08/12/30 06:51:38 8RGhywqr
>>800
言葉を極限までそぎ落としながらも、言葉の美しさを少しも落としてない。
テーマは、まだ不安定な恋心を描写したありがちなものだが、
君のセンスが見事にその世界にささやかな装飾を施している。
「ささやかな」と述べたが、不安定な恋心を表すにはピッタリな装飾の仕方だ。
1連~3連目。まだうつろで未熟な恋をよく言い表している。3連目の言葉選びにセンスを感じる。
4連~5連目。乙女の未熟な恋心を優しく包んでほしい(花と傘・空の対比)、
いつでも自分ののことを認めてほしい(色が同じ、というのはその比喩。)
といった幼さの感じられるささやかな主張が的確に描写されている。
「好き嫌い」の連続部分。一見何気ないフレーズだが何回も使うことで
恋の迷いが表わされている。単純な言葉の繰り返しが心に響く。

その純粋な感性は大事にしてくださいね。「C」

>>799
ヤタロク作品はずっと見ているが久々の良作といった感じがする。
ジャンルの豊富な詩人には将来性を感じる。
まず、タイトルからして詩人チック。
「the girl in the lake」ではなく「the lake in the girl」と来たもんだ。
(いや、前者でもかなりやばいが。)
必然的にgirlの心理描写が湖なのだろう(タイトルを英語にしたのは不明だが。)
詩の内容は解読できそうで解読できんが、描写に才能を感じる。
夜の湖を中心とした自然は少女の素朴なさみしさを示しているのだろう。
輪郭が溶けていくような描写の仕方もさすがといったところ。
他の評価も参考にしたいから、>>799は再評価リストに挙げてくんろ(*^_^*)
「C」

>>798
センス感じる。けど飛ばすね。
>>796
わからん。飛ばすね。



808:ヤタロク
08/12/30 07:24:13 5PsPcCbq
>>752
>>807
なぜだか褒められている。
光栄です。はい。

それでは、>>799の再評価をお願いしたいです。


809:ワインの余韻 ◆o5fD3FHk4w
08/12/30 07:25:43 8RGhywqr
5つ連続でEをつけたときは何とももどかしい思いだったが、
スレの終盤になってまた良作が増えたと思う。
評価人としてはこっちの方が気分がいい。
評価人になって間もないが、僕自身の読解力は結構ついたと思います。
付き合っていただいた皆様、ありがとうございました!

さて、僕は宗教を信じないがスピリチュアルなものは信じる。
いいかい?
君の部屋は君の脳みその中を表していて、君の窓は君の瞳を表している。
部屋を奇麗にすれば即ち理性が整理され、
窓を奇麗にすれば即ち感性が磨かれる。
というわけで、これから掃除してきます。では!

810:ヤタロク
08/12/30 07:48:29 5PsPcCbq
「銀色トランシーバー」

ガガピー そちらお元気ですか
ガガピー こちら真夜中なんです
ガガピー そちら幸せですか
ガガピー こちら夜明けはまだです

月の裏側を越えて 会いに行きたいな
小さなトランシーバー 僕らを繋げて


ガガピー そちらお元気ですか
ガガピー こちら大変なんです
ガガピー そちら幸せですか
ガガピー こちら不景気なんです

扉の向こう側へ行った あなたに会いたい
銀色トランシーバー 僕らを繋げて




いつまでもこうしていたいけれど
僕はいかなきゃ 僕はいかなきゃ
煙になった世界の人
僕はいかなきゃ さよならありがとう

ガガピー そちらお元気ですか
ガガピー こちら真夜中なんです
ガガピー そちら幸せですか
ガガピー こちら夜明けはまだです


月の裏側を越えて 会いに行きたいな
小さなトランシーバー 僕らを繋げて
小さな小さなトランシーバー 僕を繋げて


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一発ネタ

811:名前はいらない
08/12/30 08:35:56 5uwU9qct
「死ぬ前」

いつだか読んだ詩、うろ覚えだけど
「小さな男が小さな部屋で小さなことばかり考えて・・・・・・」
そんで「だけど」と続いて何か一個だけ大きなものが
あったという展開。何が大きかったんだろう
今のオレに似てると思ったんだ
オレはもうすぐ死ぬと思ってる。事実そうだからね
「もうすぐ死ぬ男がもうすぐ死ぬものがいるべき部屋で
もうすぐ死ぬことばかり考えて・・・」そして「だけど」と
続けたいけど、どうにも思いつかないんだな

と、病室のベッドの上で語る彼
傍らに座る彼女はそれを聞きながら
カップラーメンができあがるのを待ってもいたのでした

翌日も、時間が止まったように同じポジションで
窓の中にいる2人
いながら、昨日の話を覚えているかと彼
ラーメンがのびちゃったときの話ねと彼女
「思い出は生き続ける」でいいんじゃない?
いやでも、それは当たり前じゃない?
「だけど」なんて言うまでも無く

ところでこの男は本当にもうすぐ死ぬんだよ
なのに毎日通う彼女にこんなとりとめのない
ことばかり、これでいいのかと皆思うよ
昨日のあいつも、窓の外から見ている僕も
2人が何を思っているのか、勝手に叙述することは
できないな。小説みたいに、勝手に描写は
できないよ

812:名前はいらない
08/12/30 08:54:21 ioBEnca4

「発想の衝撃」

ある朝、起きても自分の体が動かないんだ

俺は身体の外にいて

宙を漂っているのかもしれない

フとした瞬間に勝手にギターが奏でるんだ

三弦と四弦の間には広大な世界があって

心臓の音が

黒い血液と伴って

脳に直撃する

俺は思う

こういう時に死が訪れるのかなぁ

時間が逆再生されたように

俺は生まれて死んで

その瞬間だけの子供になる

もう一回ギターが鳴った

今、僕の地球は左回りなんだ


813:名前はいらない
08/12/30 09:09:05 8ntkqDwp
>>798 二人の関係がぎこちない状態です、ということをまわりくどく、わかりにくく
言っているだけ。もっと濃縮して、もっとエピソードをもりこんで。 D

>>796 さぼりすぎ。茶番がなんなのかさっぱり分からない。 D-


814:名前はいらない
08/12/30 09:51:31 pBbZbnph
詩にしようとすると
ああなってしまう
どうあっても
信じるといったら信じる
今は絶対支えてあげたい
遠くからでも
できる限りは
これまで失ったら
すべて意味がなくなる
今までの意味が
まだ先があることを
先があることを
考えようよ

815: ◆U1xwubP52M
08/12/30 10:10:22 fvzVkIal
>>797さん
評価ありがとうございます。
自己満足は、納得してしまいました。精進します!


816:名前はいらない
08/12/30 11:08:11 MCaltisl
時の流れる川の中
船に乗ろうが泳ごうが
流れに身を任せれば
どこかにたどり着く
ぼろぼろ船は
沈んだけど
まだ僕らは浮いている
どうせ流れなきゃならないなら
手を取り合っていこうよ
行く先は分からないけど
何かがある予感
今まで見た景色が語ってる


817:名前はいらない
08/12/30 12:03:09 k5kGl/3K
「勝手にやればいい」

目覚め不良
枕元に置いた必要なタバコを吸いながら
ゆらゆらと面影を辿っている


閉めきったカーテンのおかげでまだ真っ暗
30センチだけ照らすの電気スタンドを付ける
俺にとってはそんなもんだと思ってたんだけど


君と話すことに躊躇いはなかった
君と遊ぶことに嘘はなかった
なんて、自分を煙に巻くようで気分が浮かない


きれいに四角いシャツ
萎れてたはずのジャケット
そんな関係じゃないだろ


残った指紋を拭き取るように
グラスは元の位置に収まっている
ご馳走様な気分だったはずなんだけどね


グシャグシャになったシーツとゴミ箱から滲む残り香が落ち着きを遠ざける
必要なタバコをまた吸い込む
「それはないだろ…」

退屈しのぎは間違いじゃなかった
だけど、面倒にも間違いない
俺が俺に嘘をつきたがってる


勝手にやればいいさ

818:Sunset#
08/12/30 12:45:03 Bv4x8ny1
{

819:Sunset ◆1AmlxOQjnI
08/12/30 13:09:50 Bv4x8ny1
いろいろとみすっちまった・・・

「ライ麦畑で照らされて」

そろそろ起きよう
もう朝だ
8時には約束通り
ライ麦畑に出かけよう

おなかがへったらいつでもいってよ
トーストとコーヒーがあるよ
笑いながらランチを食べよう
ベーコン&エッグズは持ってきてないな

インスピレーションが働かなくても
とりあえず体を動かして
くたくたになってから
僕たちの顔は変わっていく

ライ麦畑はさらに黄金色に

燦然と輝く洛陽よ
そこの子供たちを照らせ
燦然と輝く洛陽よ
木も生えない崖を照らせ
燦然と輝く洛陽よ
拾われない落ち穂まで照らせ
燦然と輝く洛陽よ
しゃがみ続けるキャッチャーまで照らせ

完全に日が落ちてから僕は帰れるんだ
燦然と輝く洛陽よ
しゃがんでいるキャッチャーまで照らせ

820:名前はいらない
08/12/30 14:05:53 twR2i3JJ
798の評価ありがとうございます。
伝えたい事はまさにそれなんですが、
もっと表現を工夫したほうがよいですね。

821:名前はいらない
08/12/30 14:10:52 iHbqjYx8
「甘き死」


(甘き死来たりて、)

消える心が
記憶をみつけた
消える熱が
追憶をみつけた

落、

冷たい恍惚は
ささやかな光を湛えて
青ざめる踝に
口づけを落とす

寂、

細い君の体を
掻き抱いて慟哭
声無き嗚咽の雨が
ざあざあ、ざあざあと
睦言を囁いていく

(それはとても、密やかなこと)

白い手が溺れて
二人で沈んでいく
暖かな夜に抱かれ
ただ、静かに

涙、

(そっと、鼓動をとめた)


-------
評価お願い致します


822:名前はいらない
08/12/30 16:15:42 wt408Nok
unlimited

地の底に落ちたって
そこが限界なのか
地の底の裏側には
煮えたぎってる何かが
何かがきっと蠢いて
そいつを感じて
放さないでくれ
このハンマーが
地面を叩き割る
ひびいった限界の先から迸る
ちからの群れが
突き破ってあふれだした
立ちのぼる炎
立ちのぼる炎
立ちのぼる炎

823:  ◆UnderDv67M
08/12/30 18:48:21 l0EsO0Yw
今490kbだからあと10レス弱くらいでこのスレには書き込めなくなるよ
出来れば評価人様用に残しておいて欲しい気もするけど。ご自由に

君のセンス五段階+αで評価するよ[vol.78]
スレリンク(poem板)l50

824:ヤタロク
08/12/30 18:48:23 5PsPcCbq
「The Little Boy's Comet」

転がったパラダイス 道草押しのけて
土手を下って行く “旅に出かけるのだ”
理由はカンタンだ 自由を求めたのだ
あとは少しだけ 母親がキライで

ワンツースリーのジャンピング
スリップしたならアスファルト
擦りむいた右膝
知らないフリしていたら消えた

大きく息を吸い
世界に飛び込んだ

少年は少し コトバに好かれてて
自分は少年だと 理解が出来ない
「日常の果てに何があるのだろう」
少年は思い 少年は走る

ワンツースリーでビギニング
フィニッシュするまで帰らない
壊れたコンパス
上も下も全部未来指す

世界の中に
答えはあるかい

夢が覚めないなら
出来ないことなんてない



825:名前はいらない
08/12/30 19:36:21 2+0dkCLX
空に浮かんだ黄色目真珠
誰かの指にはまってた

いまは闇夜の黒真珠
周りも闇で見えやしない

それでもうっすら滲むのは
くすんだ銀の円い刃

流れる滴を打ち払い
黒のカーテン切り裂けば

空に浮かんだ透明真珠
誰かの指にはまってる



826:名前はいらない
08/12/30 22:33:23 OjFClV/7
>807様
>800です。思いもしなかったほど素敵な評価をくださりありがとうございました!精進いたします!

827:名前はいらない
08/12/31 00:00:04 2CPwYY0H
「しなの」

こんな感じてこれ以上
あなたの望むものを
うまく表せそうにない
言葉にはならなかったけど
何度かあきらめようとしたけど
ずっとこうして来たのが
あなたとのつながり
あなたへの愛
それがあったことを
本当にあったことを
信じて
今もあることを

あなたの愛情
早く返さなくて
うまく返せなくて
ごめんなさい
いつも最後は
誤るばかり
謝るばかり

かかわってはだめな時
やっぱりあるのかな
また離れてしまうけど
この先あなたが大丈夫なことは
なぜか分かってる
春風が吹く季節には
きっと

つながりのことは
お任せします
お体大事に
お達者で

828:801
08/12/31 00:06:48 Ky9yemQv
>>806
評価ありがとうございました。

再評価お願いします。

829:名前はいらない
08/12/31 00:36:49 Oa6RUWda
[無題]
ふるふるふる~ふぅー
存在しないドラムが存在しないリズムを刻み
ハーモニーはおそらくは青空の向こう側
君のいる時の果て セピアの発散
歌は続き
歌は続き
絶望と希望と永遠と刹那とが畳み込まれ
今ここに私がいることへと収束している

830:名前はいらない
08/12/31 00:40:23 SWurYHZX

「手紙」


気づかぬ間に
降り積もった夢のかけら
縫い合わせてみれば

いつか君に語った道しるべ

苦し紛れにノートに
書いた二つの景色

一つは今、僕の絵の背景に...

届かぬ想いに空は晴れ
あの日零した涙は彩る
今、胸を張り君に言う言葉
僕は変われた...


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