08/12/25 18:04:13 GFZUcjHp
百年振りに天を仰いだら、なんとまあ青いことでしょう
ワタシは海と勘違いして、危うく息が出来なくなった
思い出していた、あの木の扉の甘い軋みとか
子どもが泣く声と蝉と、いつかいなくなった白い犬とか
堪らず駆け出したらすぐさま転んで
垂直に空気を裂く私の指は、ああ、微かに残る、光っているから
詩が書けたらいいのになあ!
天上の魚に叫んで放って“痛くないよ、痛くないよ、”
どうしてもっと早く気付かったでしょうか!
ワタシは帰らない、帰らないのだ!
陽の光が好キよ、真っ直ぐに飛ぶの、弾丸になって、誰かを貫いて
迎えに来てくれなくていいの、青いよ、青いよ!
私には伸びやかな足があるわ、青いよ、青いよ!