08/12/24 01:09:23 PIhpySJI
大地に沈んでしまいそうで
あの空を掴みそうになった
黒ずんだ土と
血にまみれた草よ
どうかその手を離しておくれ
雲は誰を乗せ流れるだろう
どこへ行くのかも知らせずに
光遮る影と
橋を架ける光よ
どうかこの手で許しておくれ
川はあの日の夕暮れ時
流れに耳を傾けた
音と共に去りゆくならば
煌めく流れよ
どうかこの手を冷やしておくれ
風は故郷へと還るのだろう
いつかいつかと思いを馳せながら
いつまでも動けずにいる
蒼く吹き抜ける風よ
どうかこの手を引いておくれ