君のセンス五段階+αで評価するよ[vol.77] at POEM
君のセンス五段階+αで評価するよ[vol.77] - 暇つぶし2ch627:かさ
08/12/23 19:12:28 6Z87BtVh
「死んだ」


外に出て行くと
街灯の下でうずくまっている少女を見つけた
学校の制服のまま、長く黒い髪を地面まで垂らして
ジッとそのまま動かない

白い猫が少女に向かって歩いて行く
白い猫は目の前に少女を見て
一声鳴いて
そのまま少女に体を寄せて座ってしまった

僕は彼女に声かけることができない…

泣き声を押さえているけれど
細い肩が小刻みに震えてる
僕も涙を流したいけれど、もう流せない

楽しかったことや、辛かったことを
君はいつか思い出して泣いてしまうのだろうか
僕はごめんねと謝ることさえもできない
でも、ごめんね

雨が降り出して、君は僕の母さんに連れられて
僕の家へ入っていく

君と語った、思い出が詰まった僕の部屋は
時が止まったように静かで寂しい

君の泣き声が聞こえる
もう、慰めることさえできない

君は祭壇の上の遺影を見て泣きじゃくっている
写真には、僕の顔が写っている


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