08/12/23 16:58:37 nMD54lxz
初めて投稿させていただきます。
評価宜しくお願いいたします。
「弔いと雨」
また雨を呼んだ僕は憂鬱に空を仰ぎ
仄甘く香る夜の中で耳を澄ませた。
純度の高すぎる静けさは凶器のようで
泣きたくてうずくまる僕をつらぬくよ。
噛み潰したカプセルから溶け出した、
はじける後悔の泡と粘つく君への慕情。
涙の拭い方も教えないでさよならした
君の泣き声が聞こえた気がして僕は狂いだす。
―衰弱した時計の振子が僕を呼び戻す、夜
空白に墜ちてった心が ああ 拾えない
ばらばらになる僕の意識 まだ 平気 でも
君の笑顔忘れること だけ 怖いな
慟哭の雨音が長く 長く 響いてる