08/12/19 13:20:20 6CyImUCU
>>500 「ゲーム」
面白いと思いました。タイトルの「ゲーム」とはなんなのでしょう?
「神」を相手に「殴り合う」というのですから一種のボクシングを思
い浮かべたとしても、そう遠くは外してはいない気がします。
「不忠と不義の神殿」がそのスタジアム。けれど熱狂はありません。
ただ「冷静」で労働か苦役のような殴りあいが行われているようです。
苦役のような、といったのはプレーヤーが「神殿」に立っている理由が
他者による「指定」によるものらしいからです。競技者の意志はあまり
問題にはされず、無視されているのかもしれません。
では「一人たりとも参加者は逃げられ」ない運命のような強制力が、
このゲームの第一の性質だ、と指摘することは出来るでしょうか。
プレーヤーは自身の意志ではなく、計らずも運命に選ばれただけなのに、
なぜか英雄的には描かれません。逆に「汚物そのもの」の位置まで引き
下げられています。彼はこれを不当なことだ主張しているでしょうか。
しかし、それは予め無駄なことなのですね。だって彼はすでに天上の
競技場にいるのですから、より高位な上級審へ訴えることも不可能
なのです。従って彼にひとりだけが抱く「誠意とともに滅びます」と
いうのは、実に合理的なことように私は感じました。
なんて孤独なプレーヤー。悲劇的ですね。
C:光るモノを感じる。